台湾から日本へ、郵便局から発送する方法と宛先の書き方

台湾からのEMSラベルの書き方

だーげーほーです。

新型コロナウイルス感染症の影響で3月以降日本への渡航が難しくなったため、日本への一時帰国の時に買う予定だったもの・持って帰るはずだった荷物を実家から送ってもらったり、転送サービスを使った買い物を利用しています。

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また日本の家族や友達と会う機会もなくなったため、直接渡すつもりだったものを台湾から発送することも増えました。我が家は地理的な問題で宅急便が使えないため、荷物の発送は全て中華郵政(台湾の郵便局、中国語では郵局)から行います。

 

台湾から国外に送れるマスクの制限についての説明

台湾から国外に送れるマスクの制限についての説明

近々解禁予定ですが(追記:2020/6/1から解禁されました)、現在台湾からは例外を除いて国外に不織布製マスクを送ることが禁じられているため、日本宛の荷物を送るときは必ず「中にマスクは入ってないよね?」と窓口で確認されます。

布製のマスク(布口罩)や、マスクを繰り返し洗って使うためのマスクカバー(口罩套)は発送可能なので、先月、マスクが入手できなくて困っている東京の家族に送ってみました。

国際便の減便に伴って荷物の発送ができない国や遅延が起きている場所も多いですが、4月の時点では台湾から東京へは通常と同じスピードで届きました。

布製マスク

布製マスク

 

台湾からの発送は封書・船便・航空便・国際Eパケット・EMSと一通りやったことがありますが、ラベルの書き方を毎回ネットで調べるのが面倒なので、備忘録として残しておきます。

【追記】

2023年1月1日より、日本宛の荷物(EMS・航空便・船便・国際eパケット)は全てEZPostでのラベル作成が必須になりました。手書きラベルは使えないのでご注意ください。EZPostの使い方はこちらの記事をご覧ください。

郵便局員とバイク【最新版】台湾から日本へEZPostで荷物を送る1[登録準備編]EZPost國際郵件電子通關資訊ITMATT【最新版】台湾から日本へEZPostで荷物を送る2[ラベル作成編]

発送方法の選び方

料金・到着までの時間・送るものの重さから適宜選びます。

小さなものであれば封書(現在は航空便のみ)が一番安く送れますが、日本でも台湾でも何度か途中紛失の経験があるため、基本的に再送可能なもの以外では使いません。

 

船便は扱いが荒い上に追跡ができないため、私は重いもの(10kg超え)を送る時以外はまず使いません。日数は通常は2週間程度(離島などでは4週間以上)ですが、船便はコンテナがいっぱいにならないと発送されないのでそれ以上かかる場合もあります。

そして段ボール箱を投げるように扱われるため、梱包をかなり厳重に行う必要があります。

以前日本から送った時に中のものが壊れまくっていて、補償請求したのにうやむやにされてしまい結局補償されなかったという悲しい経験があります。郵便局の人曰く、輸送時間が長くなれば長くなるほど壊れる可能性が高くなるとのこと。

またどのような状況の場所に置かれるかもわからないので、温度や湿度の影響を受けやすいものも船便では送らない方が良さそうです。

 

そんなわけで、私が一番よく使うのは、追跡可能で紛失や破損の可能性が低いEMS・航空便・国際eパケットのどれかです。

台湾は高温多湿の国なので、デリケートな食べ物や急ぎの品物はEMS、ちょっと時間がかかってもいい場合は航空便か国際eパケットを検討します。2kg以内であれば日数は変わらないので、国際eパケットがお得です。

ただし国際eパケットは紛失時の補償がないため、万が一なくなっても買い直せるものを送るときのみ使っています。

各発送方法の料金

国際郵便の料金は重さで変わってくるので、いつもチェックする料金表のリンクを記載しておきます(2023年1月9日現在)。

なお重さには実重量と体積重量があり、大きい方の値で料金が決まります。

体積重量の説明はこちらをご覧ください

封書類の料金

10gまで13元、以下10gごとに+9元。最大2000gまで。國際航空印刷物は20gまで10元、以下20gごとに+7元。ポストカード(明信片)は1通10元。

グリーティングカードや印刷物は一般の封書より少し安く送れるので、郵便局の窓口で中身を確認してもらってから封をするとよいでしょう。

参考 封書類の料金表(國際函件資費表)中華郵政

EMSの料金

0.5kgまで450元、以下0.5kgごとに+80元。(3kg以上は+70元、10kg以上は+60元、20kg以上は+50元)最大50.5kgまで。文書を送る場合は、リンク先の料金表の「文件」の料金をご確認ください。

参考 アジアその他の地区のEMS料金表(亞洲其他地區國際快捷資費)中華郵政

航空便料金

0.5kgまで425元、以下0.5kgごとに+55元。最大30kgまで。

参考 航空便料金表(國際航空包裹常用資費表)中華郵政

船便の料金

1kgまで400元、以下1kgごとに+70元。最大30kgまで。

参考 船便の料金表(國際水陸包裹常用資費表)中華郵政

国際eパケットの料金

100gまで100元、以下100gごとに+20元。最大2000gまで。国際eパケットの場合はなぜか体積重量ではなく実重量で料金が決まるようです。

参考 国際eパケット料金表(國際e小包(ePacket))中華郵政

緊急情況附加費

航空運賃の値上がりのため、料金表に記載されている金額に加えて、2021年8月より船便以外は発送時に「緊急情況附加費」が加算されています。日本への発送の場合は1kg(実重量または体積重量のうち重い方)ごとに12TWD(2023年1月現在・金額は随時変更)です。

2023年4月1日より、日本宛は不要になりました。

EMS・航空便・船便の料金計算フォーム

EMS・航空便・船便の料金とおよその到着日数は、中華郵政のサイトで計算することができます。

参考 國際快捷/包裹資費查詢中華郵政

以下にフォームの使い方と結果の見方を説明します。

送付国、保証金額の入力画面

送付国、保証金額の入力画面

您的寄達地區には送り先の国名を入れます。上の選択リスト(請選擇)だと長いので、下のボックス(請輸入中文或英文國名起首字)に「日本」と入力した方が早いです。

特種資費は補償を申し込む時に入力します。たとえば1000元の商品を送る時に、万が一紛失した場合に全額補償してもらいたい場合は1000と書きます。内容品の金額を超えた数値は入力できません。

航空便と船便は國際包裹、EMSは國際快捷郵件の欄に金額を書きます。

重さとサイズの入力画面

重さとサイズの入力画面

寄送物品資訊には荷物の重さとサイズを入力します。

郵件重量:のところに、重さを数値(単位はkg)で入力します。

郵件材積:のところには、3辺の長さ(縦・横・高さ)を数値(単位はcm)で入力します。

円筒状の物を送る場合は成捲者にチェックを入れ、直径を寬と高の欄に入力します。

全て入力し終わったら「查詢」のボタンを押します。

入力した条件の表示画面

入力した条件の表示画面

次に表示される画面では、上部に先ほど入力した荷物の条件が表示されます。

例えば、便利箱のBOX5のサイズで1kgの荷物(EMSで送る時のみ1000元の補償をつける)場合は、以下の金額になります。

航空便の料金

航空便の料金

航空便(航空包裹)は480元、7〜10日です。陸空包裹は日本にはないので非対応(未開辦)と表示されます。

船便とEMS書類の料金

船便とEMS書類の料金

船便(水陸包裹)は400元、15〜25日です。

EMS書類(快捷文件)だと450元、2〜3日です。補償の費用は20元です。

EMS商品の料金

EMS商品の料金

EMSの書類以外(快捷商品)だと530元、2〜3日です。補償の費用は20元です。

追跡番号による確認方法

EMS・航空便・国際eパケットは下記のページから配送状況を追跡できます。EMSと一部の郵便物は日本郵便のページでも追跡可能です。

参考 追跡用のページ(國際及大陸各類郵件查詢)中華郵政 参考 EMS追跡用ページ日本郵便

損害補償について

品物が壊れたり紛失した際に補償を受けたい場合は事前に損害補償の金額を記入します。

日本発のEMSは2万円までは無料で補償されますが、台湾発のEMSは補償が少ないため、必要な場合は自分で申し込んでおきましょう。金額は1000元まで20元、以下1000元ごとに+10元。最大50000元まで。

参考 EMS追加保険費用(國際快捷郵件加保服務費)中華郵政

EMS以外の航空便なども同様の制度があります。

参考 航空便・船便の追加保険費用(國際包裹加保保費表)中華郵政

封書類(函件/信函)の宛名の書き方

中華郵政WEBサイトでの書き方見本

中華郵政WEBサイトの英語での書き方見本

中華郵政のWEBにも書き方の見本がありますが、日本郵便のサイトにあるのと同様に英語表記での世界共通の書き方になります。

あて名の書き方|海外グリーティングカード|国際郵便 – 日本郵便

上記の書き方をする時に便利な台湾住所の英語変換ツールもありますが、台湾ー日本間はどちらも漢字圏で英語表記に変える必要はなく、むしろ誤配達を防ぐ意味ではお互いの国の表記のままで送るほうがよいので、私は漢字で書いています。

台湾から日本に送る封書類の宛名書き

台湾から日本に送る封書類の宛名書き(中国語と日本語混在)

左上に送り主の郵便番号・住所・氏名、中央に送り先の郵便番号・住所・氏名を書くのがルールです。英語表記だと日本と逆に番地や部屋番号から書き始めますが、台湾での住所表記は日本と同様に県名や市の名前から始めます。

ここでは青文字で表示している”From/To/AIR MAIL”は決まりではありませんが、あった方がわかりやすいので書いています(実際に書くときは全部同じ色のインクでOK)。

基本的には漢字表記ですが、万が一他の国に届いてしまった時のために国名は英語で併記しています。この時注意するのは、他の郵送方法も同様なのですが、台湾の国名は正式には中華民国なので、台湾ではなくR.O.C.(Republic Of China)と書く必要があります。

国際eパケット(國際e小包)のラベルの書き方

国際eパケット(國際e小包)のラベルの書き方

国際eパケット(國際e小包)のラベルの書き方

2kg以内の荷物を航空便とほぼ同じ日数で少し安く送れる国際eパケット(國際e小包)のラベルです。赤線で囲った部分に追跡用の番号(郵件號碼)が書いてあります。

画像は1枚50元のマスクを2枚送った時の記入例です。右半分は税関告知書で、重さの記載がkg単位なので細かい数字になっているのがポイントです。

内容品は英語で書くのですが、「布製マスク」のようにすぐに英語がわからない時は調べるのが面倒なので、とりあえずどちらの国の係員が見てもわかるように中国語と日本語を併記するようにしています。逆に中国語が分からない時は英語のみで書いています。

EMS(國際快捷郵件)のラベルの書き方

船便と航空便のラベルは共通ですが、EMSとほぼ同じなので割愛します。

EMSにはいわゆる普通のEMSにあたる國際快捷と、香港・マカオ・モンゴル以外の中国に送る大陸快捷の2種類があり、ラベルが似ているので注意が必要です。日本に送るときは國際快捷郵件と書いてある方を使います。

台湾からのEMSラベルの書き方

台湾からのEMSラベルの書き方

国際eパケットと同様に赤線で囲った部分に追跡用の番号が書いてあります。緑色のエリアの重さやサイズは窓口の人が記入するので書かなくて大丈夫です。内容品については商業以外は「禮品(Gift)」にチェックを入れるのが良いようです。

EMSはラベル以外にインボイス(商業發票)を書く必要があります。ここでも送り元の国(產品原寄國)はR.O.C.と書き、貨幣単位(幣值)はNT$と書く必要があります。

EMSインボイスの書き方

EMSインボイスの書き方

たまにTWDとかNTDとか書いちゃうことがあり、もしかしたらそれでも通用するかもしれませんが、NT$と直される時もあるので、それなら最初からそう書いておいた方がいいので。

台湾のお札(1000元、500元、100元)台湾ドルと元は同じ?お金の数え方・呼び方、日本円との換算方法

以上、100%正確かどうかはわかりませんが、今までこれで何度も送って問題なく届いているので大丈夫でしょうという書き方の例でした。

 

日本と同様に、台湾にもオンラインで発送ラベルを作成して自宅でプリントアウトできるサービス(EZPost)があり、私は最近はこちらを使っていますが、頻繁に使う人でない限り手書きの方が楽かもという印象です。時間が作れたら記事にするかも。

参考 EZPost中華郵政

【追記】2023年1月1日より、日本宛の荷物は全てEZPostでのラベル作成が必須になりました。詳しくはこちらをご覧ください。

郵便局員とバイク【最新版】台湾から日本へEZPostで荷物を送る1[登録準備編]EZPost國際郵件電子通關資訊ITMATT【最新版】台湾から日本へEZPostで荷物を送る2[ラベル作成編]

 

台湾の郵便局で買える、送料込みのかわいい段ボール箱「便利箱」の記事も追加しました。

box1幸福の白い鳩・郵局便利箱で荷物を送る時のTIPS

今回とは逆に、日本から台湾へ送る場合はこちらをご覧ください。

国際郵便マイページサービスのトップ日本から台湾へ、家から一歩も出ないで簡単にEMSを送る方法

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