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日本から送った荷物に関税がかかった時の話

こんにちは、だーげーほーです。

昨日に引き続き、日本で買ったものなどを台湾に送る時の話を書こうと思います。

注意
この記事を書いた2017年当時の基準額は3000元でしたが、2021年現在、台湾に荷物を送る際には2000元(日本円で8,000円弱)以上の物品で関税が発生する可能性があります。

海外に荷物を送る時は集荷を利用したほうがいい理由

台湾に荷物を送る時はいつも日本郵便を使っています。EMS・航空便・船便いずれの荷物一つでも家に集荷に来てくれるので便利です。特に船便で送るような重い荷物の場合は集荷必須です。

荷物ラベルの詳しい書き方はこちら
国際郵便マイページサービスのトップ日本から台湾へ、家から一歩も出ないで簡単にEMSを送る方法

集荷の場合は事前に書類を全て用意する必要があるので、小包ラベルやEMSラベルの書き方に慣れていない場合は事前に窓口で聞いた方がいいかもしれません。

ですが郵便局の窓口で海外に荷物を送ろうとすると、品名について根掘り葉掘りめちゃめちゃ細かく聞かれて書かされます。集荷の場合はあまり聞いてこないことが多いので、そういった意味でも集荷がおすすめです。

ただし集荷担当者にもよっては対応に差があり、人によっては送れるものも送れないと言って受け付けてくれなかったりしたこともあったので、心配な場合は発送前に自分で調べた方がいいです。

海外小包の中身について、郵便局の窓口で質問攻めにされた時の話

上に書いた「根掘り葉掘り聞かれる」というのは……何年か前の話ですが、一時帰国中に船便で自分あての生活用品を日本の郵便局から発送しようとして、小包ラベルに「化粧品」と書いたら「どんな化粧品ですか?」と聞かれました。

まあ、こんな化粧品だったんですけど。 いわゆるオールインワンゲルですね。長年愛用していますが、小さい子供がいるとなかなかスキンケアの時間も取れないので重宝しています。

現在は台湾でも買える無印のオールインワンゲルを使っています
台湾の無印良品台湾で買える無印良品の基礎化粧品について無印マニアが語るよ

発送禁止品(アルコールを24%以上含む化粧品やネイルカラー・香水など)について聞かれているのかと思ったので
「アルコールは入っていません」
と言ったら、どういうものかと聞かれ

「オールインワンゲルです」
と言ったら、さらにそれは何かと聞かれて

「洗顔後に塗るジェルです、パウチ容器に入った」
と説明したのですが、さらにそれはどういうもの?と聞かれ、

だーげーほー

ジェルはジェルと言う以外にどう説明すれば……?

と困惑しました。

要はもっと詳しく書いてください、という意味らしかったのですが、質問の意図がわからず、ひたすら話がループするので困りました。たまたまそういう人に当たってしまったのかもしれませんが。

 

内容品の品名は英語またはフランス語または現地で通用する言語で書くという決まりがあり、私のつたない語学力では「化妝品」と書くのが精一杯なのに、中国語でオールインワンゲルってなんて言うのよ!?とパニックになり、とりあえず英語で「gel」と書いて送りましたが特に問題はありませんでした。

ちなみに「化粧品」とか「生活用品」とか「日用品」と言ったアバウトな書き方はダメなんだそうです。

だからと言ってオールインワンゲルをオールインワンゲル以上の言葉で説明するのは、私には日本語でも無理です。

日本から台湾に送れないもの

発送できないものは郵便局のサイトで確認できます。

航空危険物の例

航空危険物の例(郵便局WEBサイトより)

航空便で送れないものの代表例

航空便で送れないものの代表例(郵便局WEBサイトより)

参考 国際郵便として送れないもの日本郵便

ここで気をつけたいのは、飛行機に持ち込みや手荷物預けができる物品と郵送できる物品は違うということ。例えば台湾に行くときにお酒や免税店で買った香水は機内に持ち込めても、郵送はできないということです。

台湾から送れるものと日本から送れるものも異なります。例えばボタン電池の入ったおもちゃなどは日本から台湾へは郵送できますが、台湾から日本へは送れません。

また台湾は2011年3月26日以降、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の5県で生産、製造された食品の輸入を禁止しています。その他にコンタクトレンズや薬なども数量に制限があります。郵送はできなくても宅急便では送れるものもあります。

船便だと台湾での税関チェックが厳しくなる!?

日本から台湾の家あてに、自分で送ることも実家や友達から送ってもらうこともあるのですが、EMSや航空便に比べて船便の荷物は開封検査にあう確率が高いようです。

EMSや航空便で開封チェックに当たったことは一度もありませんが、船便だけは税関のチェックをされる確率が年々高くなっていって、今やほぼ毎回開封済みのテープが貼られた状態で届くようになりました。
船便は商業用で使われることが多いからでしょうか。

この緑色の文字が書いてある透明テープが開封済みの印です。

 

開封検査の目的ですが、違反品の他にもラベルに記載されている内容と実際の物品に違いがないか、金額をごまかしていないかチェックをしているのだと思います。

私が自分で送る場合、一時帰国の前日などにスーツケースに入りきらなかった荷物を慌てて梱包することが多いので、正直、入れたものの点数があやふやになってしまう時があり、適当に書いてしまったことがあります。

あとラベルに書く品目が多すぎて枠に収まりきらなかった時など、一個数百円とかだしまあこれくらいは許容範囲でしょ、と適当にはしょって書いちゃったこともあります。

結果はお咎めなしでしたが、検査の目的を考えると多分そんなレベルの間違い探しではなく、明らかに高額なものを入れていないか、商業用の荷物を入れていないかなどの確認と思われます。

実際、隅々まで見られた感じではなく、梱包状態から見て上の方の荷物をちらっと覗いたかなーという程度の見られ方のようでした。

船便は時間がかかるのと扱いが手荒なので、万が一を考えて高価なものは入れないようにしているし嘘の申告をしているわけではないのであまり問題はないのですが、届くのが遅かったり「開封済み」のテープを見るたびにドキドキします。

一時帰国時の荷物に税金がかからないようにする方法はこちら
届いた後送行李台湾入国時の「別送品(後送行李)」免税の手続き方法

生活用品しか送っていないのに関税がかかった時の話

今年の始めに日本から届いた荷物で、税金を682元徴収されたことがありました。

送ったものはスーパーで買うようなこまごまとした日用品やお菓子などで、関税というと商業品や高価なものにかかるイメージがあったため、今まで何回も荷物を送っているけどそんなことは起きなかったし、何かの間違いでは?と思い、管轄の税関に電話で問い合わせました。

すると担当の係の方曰く、
「自分で買ったものやギフトなど、種類に関わらず内容品の金額合計が3000台湾ドル相当を超えたら関税が発生する」
ということでした。

 

まあ、確かに一つ数百円のものと、あと化粧品が5000円くらいするからトータルでは3000元を超えているけど、自分の無知&勘違い&思い込みの結果とはいえなんだか納得がいかない。 

それに、今まで何回もそれ以上の額のものを送ってもらっているのですが?
と疑問に思い聞いてみたところ、

「荷物のチェックは抜き打ち(くじ引き)でやっているから、今まで引っかからなかったならあなた運が良かったのね〜」
とほがらかに答えていただきました。

 

ということで、その後は自分で送る時も、誰かに送ってもらう時も、内容金額が3000元を超えないように気をつけています。
(実際の内容額より低い金額を書くのはダメですよ)

2017年9月から関税の対象額が2000TWD以上に引き下げ!

ところで、こちらの記事を書くにあたって調べ物をしていたら、たまたまこんなページを発見しました。今まで知らなかったのでビックリしています。

財政部は23日、国内外の企業の公平な競争を維持し、さらに課税対象の流出を避けるという観点から、輸入貨物に対する免税基準を引き下げ、これまで台湾元3000元以上(日本円およそ1万1100円)の場合に関税を課していたところ、これを2000元以上(日本円およそ7400円)に引き下げ、課税対象を広げることを明らかにした。この新たな制度は、早ければ9月1日に施行される見通しだ。

引用元はhttp://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=68527ですが、現在記事の内容は変更されています。

なんですって〜。さっき「3000元を超えないように」なんて書いたばかりなのに。ギフトとか、2000元なんて軽く超えちゃったりしません?

というか送料だけで1000元くらいかかることありますよね。送料が1000元、中身が2000元なんて、ちょっと切ない。

また、立法院は昨年、関税法を改正しており、同じ住所から発送され、受取人が同じ住所または同じ人物である貨物について、半年内に6回を超えて受け取った場合、輸入の「回数が頻繁」とみなし、輸入金額にかかわらず課税対象とする新しい規定を設けている。この新制度は今年7月1日に施行されることになっており、海外から貨物を少量に分けて輸送する方法で関税を回避し、海外の商品を台湾に輸入して販売している業者は大きな影響を受けると予測されている。

これも知らなかったです。こちらは2017年の7月1日から始まるとのこと。

だーげーほー

ちなみに半年内というのは每年1月1日から6月30日、7月1日から12月31日までで計算するそうです

海外に住んでいる子供に、親が母国の食べ物を送るとかよくあることじゃないですか?

うちはそんなに頻繁にはないですが、むしろ台湾人のお母さんが外国に行った子供に荷物を送るなんて実によくあることなのでは。なので同様に台湾にもそういう外国人が沢山住んでいることを考慮してほしいけど、そうもいかないのかな。

 

この制度、本当に施行されるのでしょうか?

前にも海外から持ち帰る医薬品やサプリメントに数量規制がされた時、あまりに反対意見が多かったためか、当初よりずいぶん緩和されたことがあったような気がしましたが。

台湾のことだからコロコロ変わりそうな気もするけど、気になります。


続編として、日本から台湾に荷物を送る最も簡単な方法と、台湾入国時に免税できる別送品の手続き方法について書きました。

国際郵便マイページサービスのトップ日本から台湾へ、家から一歩も出ないで簡単にEMSを送る方法 届いた後送行李台湾入国時の「別送品(後送行李)」免税の手続き方法

海外転送サービスでEMS発送した時に税金がかかった具体例を書いています。ご参考までにどうぞ。 

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