台湾人へのお土産(前編)おすすめの品・マナーとタブー

羽田空港の免税店

【2018.7.8 追記・加筆修正】

だーげーほーです。

以前書いたコンビニや空港で買える!台湾人に喜ばれる1コイン土産ベスト3という記事に、検索で見に来られる方が多いようです。プチプラというテーマで、コンビニや空港で買える500円以内のおみやげについて書きました。

 

外国の方へのおみやげ、本当に悩みますよね。文化も風習も食習慣も違うし、持ち込み禁止のものもあるし、国によっては人に贈ってはいけないといわれるものもあります。

今回は私が今までに日本から買っていったお土産と、実際のところ反応はどうだったのかを前編・後編に分けて書きたいと思います。

前編(このページ)は台湾人におみやげを選ぶときのマナーや免税店で買えるおすすめの商品、後編では私が今までに買った台湾人へのおみやげとその反応について書いています。

そもそも万人に受けるおみやげはない

日本人でも同じですが、究極的には誰もがもらって確実に嬉しいというものはないですよね。

上にリンクを貼った「プチプラ土産」ですが、夫には「1位と3位はわかるけど、僕は2位はそれほどでもないかな」と言われてしまいました。まさか一番近しい台湾人にそれを言われてしまうとは思いませんでした。

「じゃああなたは何をもらったら嬉しいの?」と聞いたら、「美味しければなんでもいいよ!」と言われてしまいました。なんの参考にもならない……。

お土産に消えものを選びたい理由

日本でも海外旅行が贅沢品であった時代は高価なお土産が好まれていたと思うのですが、今は誰もが気軽に飛行機で行き来して、断捨離の概念が普及している時代。

好みがわからない場合は無理に高額なもの、処分に困るものをお土産にするのは相手の負担になるのではないかなと私は考えます。台湾の人も感覚は同じです。

よほどの理由がない限り(ビジネスで地元の特産品を持っていくなど)、趣味に合わない置物や服飾品をもらっても困っちゃいますよね。高価なものならなおさら。

 

よって、初対面の方や好みがわからない方には食べ物などの消耗品(消えもの)が一番だと思います。消えものでなければ、かさばらなくて1000円前後で買えるミニギフトなど。

どうしても高額なものを差し上げたい場合は、自己満足にならないように、仲良くなって好みを知ってからのほうが断然喜ばれると思いますよ。

ただし、ビジネスの場合は内容にもよりますが、相手側の接待が予想される場合には相応の金額のものを用意しましょう。

おすすめの食べ物は洋菓子・抹茶味・コンビニ限定品

台湾の人に好まれる日本の食べ物といえばお菓子。ですが、手土産としては和菓子より洋菓子を選んだ方が無難です。台湾にも和菓子はありますが、基本的に台湾人の好みに合わせて甘さも塩分も控えめになっています。

そのため、もちろん個人の好みはありますが、日本の伝統的な和菓子だと「甘すぎる」「しょっぱすぎる」「味が濃すぎる」と言われることがあります。

甘くないお菓子であれば、醤油せんべいやおかきなどしょっぱいものよりもスナック菓子、例えば免税店で買えるじゃがポックル程度の塩加減の方が口に合うようです。

 

和菓子の中でもはあんこものは比較的万人受けしますが、甘さは控えめのものを選びましょう。台湾でも小豆はよく食べますが、あんこは日本にくらべると甘くないです。デザート全般に甘さ控えめの傾向があり、健康的なものが好まれます。

【電鍋レシピ】大同電鍋で作る紅豆水&紅豆湯

洋菓子だとチョコレートやクッキー、和洋折衷の抹茶味も人気です。京都のお土産だったら生八つ橋抹茶ラングドシャなどが好評でした。ただし八つ橋のニッキ風味は好みが分かれるかも。日本でもシナモンが苦手な人はいますからね。

 

上記を踏まえて、台湾人にも有名な地名入りの食べ物だと、先日食べた横浜ありあけのハーバーズムーンという甘さ控えめの洋風どら焼きは台湾人にも受けがよさそうに感じました。どら焼きは台湾でも親しまれている日本の食べ物ですが、洋風というのはあまり見かけないし「横濱」の文字も入っていてわかりやすいです。

 

日本のスーパーやコンビニで買えるようなお菓子でも、ネットで話題になっている限定味のものは、日本通でFacebookをよくチェックしているような方に好まれます。

最近は台湾のコンビニでもすぐに輸入販売されるケースも多いのですが、日本の2〜3倍の価格になっていることがほとんどなので、ちょっとしたお土産になります。

最近だと日本のSNSでも話題になっていたイカ天瀬戸内れもん味が台湾のコンビニだと3倍くらいの価格になっていたので、話題性もあってよいかと思います。

台湾ではNGと言われているものも日本人が贈るならOKの場合がある

台湾の習慣で縁起が悪くギフトにはふさわしくないと言われるものの代表として、時計・傘・ハンカチ・薬などがよく言われていますが、台湾のことをよく知らない日本人がお土産に選ぶ分には問題ないと思います。

台湾人からしてみれば文化が違うので、さほど気にしないという感じです。

台湾で売っていないかわいいハンカチ

台湾の公衆トイレの手洗い場を見ていると、ハンドドライヤーやペーパータオルがあっても、濡れた手で髪の毛を直してそのまま出て行く人が多いです。日本との決定的な違いとして、ハンカチで手を拭く人がほとんどいません。

台湾ではハンカチを持ち歩かない人が多く、あまり売られていません。「台湾ではかわいいのが売っていないので、日本に行った時にまとめて買う」という台湾人の話を聞いたことがあります。

 

ハンカチ=涙を拭う=別れを意味するということで縁起が良くないとも言いますが、最近はエコ意識の高まりでマイ箸セットや水筒を持ち歩く人も多いので、ハンドタオルほどかさばらないハンカチやミニタオルは悪くないと思います。

台湾では白と水色は葬儀の時に使われる色の組み合わせで、白一色も葬儀をイメージさせるので、気になるのであれば避けたほうがいいかもしれません。

せっかく選ぶなら日本製で質の良いものを。今治タオルのようなブランドや和モチーフものもオススメです。この富士山タオルは日本らしいデザインでかわいいですね。

台湾では不倒翁と呼ばれるだるま。有名な日本の縁起物なのでこちらもおすすめです。

お土産で薬をもらう時のジンクス

日本のドラッグストアで買える医薬品は台湾の人が必ずと言っていいほど買って帰るお土産の一つです。とはいえ薬は人それぞれ必要なものが違うので、初対面で買って行くのはNGです。

もしどうしてもというのであれば、30代以上にはアリナミンEXは非常に人気があり、薬のイメージも少なく、私もよく代理購入を頼まれる商品です。空港で買うと高いので、事前にネットやドラッグストアで買うのがおすすめです。

 

台湾人にリクエストされた薬を買っていった場合、もしかしたらお金を渡されるかもしれませんが、プレゼントだとしてもその場合は10元でもいいから受け取ってください。

薬をプレゼントされる=あなたは病気だ、あるいは病気になるという意味で縁起が悪いので、お金を払うと「これは自分で買ったものだ」ということになり、回避できるというジンクスなのだそうです。

日本製ステンレスマグが人気の理由

ハンカチの項目でマイ箸セットや水筒について触れましたが、実は台湾は日本人ほどは食器類にこだわらない人が多いです。

特に箸は日本のようなこだわりはなく、素材もプラスチックやステンレス製を使う人が多く、湿度が高くカビが生えやすいためか木の箸は少数派です。日本のようにお土産やギフトとして箸を贈る習慣はあまりないため、おそらく「珍しいから使う」という人より「慣れないから使わない」という人が多いでしょう。

 

カップや食器類は企業やイベントのノベルティで見かけることも多く、それをそのまま使っているのをよく見るので、需要があると言うべきかないと言うべきか難しいところです。

タンブラーやマグカップのような個人で使うものならいいかもしれません。

 

せっかくならなるべく相手に使ってもらいたい、というのであれば保温水筒(ステンレスマグボトル)がおすすめです。

台湾の人は日本人に比べて沢山水を飲む習慣があり、また冷水より常温・お湯・ぬるま湯を好む人が多く、オフィスや学校でも給水機から広口の水筒に水を入れて持ち運ぶ人を多く見かけます。

台湾でもノベルティとしてもらう機会が多いのですが、耐久性があまりよくなかったり重くて使いづらかったりするので、日本メーカーのものが好まれます。

タイガー・象印・サーモスといった台湾で買うと高いメーカーの、500ml前後・直飲み・軽量タイプだともらって喜ばれる確率は高いでしょう。

なんだかんだ言って免税店は有能

免税店のラインナップは基本的に人気のある商品なので、ある程度の金額のものを選びたいけれど好みがわからない相手へのお土産をえらぶのには最適です。

免税店の化粧品で選ぶならハンドクリーム

化粧品は、日本では有名で定番の商品でも台湾では馴染みのないブランドだと、よほどの日本通やコスメ通じゃない限りウケないみたいです。

逆に日本では無名のブランドでも台湾でやたら流通しているものもあったりするので、コスメは選ぶのがとても難しいです。

 

口紅やアイシャドウなどのメイクアップ用品は、台湾ではメイクをしない人も多いので避けた方がよいと思います。そもそもメイク用品、スキンケア商品は相手の好みや肌質が相当わかっていない限り選ばない方がいいです。

免税店で買うのであれば、比較的無難なものだとロクシタンのハンドクリームセットあたりかな、と思います。台湾は湿度が高いので実際のところ日本ほど使う機会はないのですが、お土産としては定番です。

 

ロクシタンは台湾にも店舗がありますが、自分で買って使うにはちょっと高めというあたりがもらって嬉しいポイントだと思います。ジュリークなんかもそう。見た目がかわいくて台湾で入手しづらいラデュレや、ポール&ジョーの限定品などもおすすめ。

 

日本製にこだわるのであれば、よーじやまかないこすめなどはパッケージに日本らしさがあるのでよいと思います。ただ脂取り紙は台湾の人はあまり使わないかな。

まかないこすめのハンドクリームはテスターを使ったことがありましたが、レビュー評価が高いだけあって確かによかった!テクスチャーが軽めなので、湿度の高い台湾でも使いやすいと思います。成田空港と羽田空港の国際線に店舗があります。

免税店定番のお菓子

免税店で売っているお菓子についてはコンビニや空港で買える!台湾人に喜ばれる「プチプラ土産」ベスト3でも書きましたが、「東京」や「北海道」などの地名が入った定番商品がウケがいいです。その中でも特に台湾人に有名な北海道のお菓子トップ3はこちら。

 

白い恋人は断然缶入りがおすすめ。この間友達がもらってかなり喜んでいたので、やはりギフトなら缶入りが見栄えもしていいですよね。

 

ロイズの生チョコレートをお土産にしている人もよく見ます。

 

飛行機の中で隣の席に座った台湾人のおじさんが、さっき買ったばかりと見えるじゃがポックルを食べ始めた時はびっくりしました。自分で食べちゃうの!?お土産じゃないの〜?

 

7000円以上の手土産の郵送を考えている人は、別送品手続きを忘れずにしてください。払う必要のない関税が発生することがあります。

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続く後編では、実際にお土産に選んだものとその時の反応について書いています。

台湾人へのお土産(後編)選んだ理由とその反応・意外な現地事情

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