2021-2022年・コロナ禍での一時帰国2(台湾出国〜自宅待機編)

台北上空と台北101

だーげーほーです。2021年10月下旬の台北松山空港から羽田空港への一時帰国にあたり、出発当日の様子について、また今後覚えておくと良さそうな点について記録しておきます。

前回の「準備編」もあわせて読んでね
2021年10月の台北松山空港2021年秋冬・コロナ禍での一時帰国1(事前準備編)

台北松山空港の最新情報

通常の渡航なら最低限パスポートと財布とスマホがあれば大丈夫なのですが、コロナ禍では必要書類のどれか一つ欠けても搭乗できないので忘れ物のないように空港へ向かいます。

一般エリア店舗の営業状況

空港に到着し、まずはANAカウンターで国際線のチェックインから。通常の手続きに加えて検査証明書の提出が必要になります。これがないと飛行機に乗せてもらえません。現在は乗客が非常に少ないため、チェックインはすぐに終わりました。

いつもなら後は空港でお土産を買って、お腹が空いたので食事を済ませてとなるところですが、現在国際線ターミナルは利用者が少ないため多くのお店が一時休業しています。特に2階の出発ゲート前のお店は飲食店・土産店ともにほとんどが閉まっています。

松山空港国際線出国ゲート前

松山空港国際線出国ゲート前

郭元益でお土産に母が好きならくがんを買おうと思っていたのですが臨時休業中でした。

郭元益は営業休止中

郭元益は営業休止中

だーげーほー

ちなみに2021年は休止してたけど、2022年7月は営業再開していたので購入できました!
吳寶春麥方店【鳳梨酥】台北松山空港で買えるおすすめパイナップルケーキベスト3

 

1階のドリンクショップも休業中(最後のタピオカミルクティーが飲めない!)、セブンイレブン併設のCOSMEDに至っては看板を残したまま撤退していました。OPENちゃんグッズはそれなりにありましたが、手土産に良さそうなパイナップルケーキなども全然ありません。

康是美は撤退

康是美はなくなっていました

一方国内線ターミナルの方は旅行客で賑わっており、土産店も飲食店も通常どおり営業しています。台湾土産も国内線ターミナルの方が充実していました。

復興空廚のドリア美味しかったです

復興空廚のドリア美味しかったです

お土産におすすめ!「先麥芋頭酥」のパイナップルケーキ

郭元益が空いていなくてがっかりしましたが、事前に調べておいたもう一軒の台湾菓子のお店、先麥芋頭酥で無事お土産を買えました。Googleマップでも台湾人のレビュー評価が高いお菓子屋さんです。

先麥芋頭酥

先麥芋頭酥

写真は芋頭酥(タロイモ餡をパイのような生地で包んだ中華菓子)と鳳梨酥(パイナップルケーキ)の一番小さいギフトセットです。バラ売りでも購入できますが、箱がかわいくて種類によってデザインが異なるので迷いました。

芋頭酥とパイナップルケーキのBOXセット

芋頭酥とパイナップルケーキのBOXセット

先麥芋頭酥(2種類)

2種類選びました

先麥芋頭酥

先麥芋頭酥

芋頭酥は原味(オリジナル)・芋頭Q(餅入り)・蛋黃芋(卵黄入り)の3種類から選べますが、日本へは卵黄は持ち込めないのでオリジナルと餅入りを2個ずつ選びました。こちらは賞味期限が短めなので家族へのお土産に。

先麥鳳梨酥

先麥鳳梨酥

先麥鳳梨酥(中身)

台湾の形

先麥鳳梨酥(断面図)

パイナップル餡がぎっしり

パイナップルケーキは傳統鳳梨と土鳳梨の2種類から選べるので、こちらは3個ずつ。どちらも小さめサイズで台湾の形がかわいいです。

傳統鳳梨は外の皮がすごくサクサクしているのが特徴的(その分崩れやすい)で、カリッとする顆粒?がアクセントになっています。冬瓜を加えた甘さが程よいパイナップル餡がぎっしり入っています。

土鳳梨の皮は原味に比べるとしっとり目、餡は酸っぱめ、繊維がザクザクでパイナップル感が強く感じられます。どちらも美味しかったけれどパイナップルケーキの方が好評だったので、今後もリピートしたいと思います。

土鳳梨酥についてはこの記事で語っています
パッケージがカワイイ、日本で買えるチロルチョコ・パイナップルケーキ味。【鳳梨酥】台湾名産パイナップルケーキについて語りたいんです

出国後エリアの現状

出国の手続きはいつもと同じ手順です。出国審査を終えてまず現れるのはエバーリッチ免税店。お酒の種類はやや少なめで、空っぽの棚もありました。化粧品は代表的なブランドの商品は置いてある感じでした。

免税店も商品数が少なめ

免税店も商品数が少なめ

飲食店は半分くらい、商店はだいたい開いていましたが、やはりいつもより品数は少なめでした。絶対に必要なものは空港に着く前に買っておいた方が良さそうです。

キッズエリアは封鎖中

キッズエリアは封鎖中

子供用の遊具も全て閉鎖中。「搭乗前に遊ばせて疲れさせて機内で眠らせる」作戦が使えないので乳幼児連れは大変そうだなあと思いました。

休憩用のチェアは座り放題

休憩用のチェアは座り放題

普段だったらあっという間に埋まりそうなナイスロケーションの待合室も誰もいないので座り放題でした。

トイレは閉鎖しているところもありましたが、給水機は普通に使えてさほど普段との違いは感じませんでした。

機内の様子

乗客数はだいたい30人くらい、多くが台湾人のようで、防護服を着た人は4人ほど、レインコートを着た人は2人いました。

客席はガラガラ状態

客席はガラガラ状態

コロナ前はビジネスマンが多く乗り毎回ほぼ満員の路線でしたが、現在は空気を運んでいるような状態。横の列も前の列もその前も誰も座っていません。乗客が少ないのは快適ですが、ずっとこの状態が続いているのかと思うと心苦しいです。

離陸後最初にアルコールティッシュが配られます。機内誌はなく、映画も本数が減っている気がします。観たいものがなかったので、iPadでダウンロードしておいた映画を鑑賞しました。

機内食

機内食

チケットを買った時点では台湾でも外食が禁止されていたため「機内食って食べても大丈夫なんだろうか?」などと考えていましたが、機内の空気は約3分間で入れ替わるそうですし、なにより周りに誰もいないのでいつもと同じように美味しくいただきました。ただし食べ終わったら即マスク着用です。

機内で渡される書類

機内で渡される書類

機内でも新たに複数の書類を渡されたため、持参した書類と共にクリアファイルに入れてまとめました。

羽田空港到着後の流れ

ついに羽田空港に到着。約2年ぶり、ずっと帰りたいと思っていた日本についに足を踏み入れたのです。いつもと違って人がほとんどいない違和感も加わり、なんだか夢の中にいるようなふわふわした感覚で歩きました。

羽田空港到着後

羽田空港到着後

ネットで不評の入国手続きについて、実際どうだったのか

ここから先は書類のチェックや記入、アプリの設定や確認などが繰り返されます。今回は手荷物はバックパックひとつだったので助かりましたが、カートが使えない上に普段の何倍も歩かされるので手荷物は最小限にしておいた方がいいです。

事前にインストールを推奨されていたスマホアプリ(MySOSとCOCOA)について、この時点ではネット接続の有無は問われませんでした。登録の際にメールの受信確認がありましたが、私は日本のSIMカードを入れていなかったため空港内の無料Wi-Fiで接続しました。

アプリ関連の詳細情報は下記の厚生労働省サイトに掲載されています。

参考 日本へ入国・帰国した皆さまへ厚生労働省・入国者健康確認センター

 

入国に手間がかることは事前にリサーチして覚悟をしていましたが、乗客に比べてスタッフ数が多くテキパキと割り振られていくので、最初はそこまでストレスはありませんでした。

係の人の対応もとても丁寧で良かったのですが、要所要所で使わされるサ○○の手指用消毒液が全然乾かない上に、手が濡れた状態で急かすように書類を渡されたりスマホを操作させられたのだけはイラッとしました。

それと直線で歩けばすぐの距離を、ポールで列を作ってやたらに遠回りさせられるのもどうにかして欲しかったです。人の流量に合わせてルートを変えればいいと思うのですが。書類がやたらと多いのと融通が効かないのがいかにも日本らしいというか。

だーげーほー

年末年始の帰国ラッシュ時を想像するとちょっと恐ろしいかも

というわけでチェックが異常に多い上に同じような書類を何枚も書かされます。写真撮影禁止なので詳細は覚えていないのですが、まず最初にアプリのインストール確認があった気がします。

その後もアプリの設定などでスマホもパスポートも書類も頻繁に出し入れします。私はたまたまお土産を入れた紙袋を持っていたので、ぽいぽい放り込んで使うと便利でした。

各所で書類の記入の際に渡されるボールペンは使い回ししているように見えたので、気になる場合は自分で用意しておいた方がいいかもしれません。

唾液による抗原検査の結果待ち中

唾液による抗原検査の結果待ち中

一番最後に唾液を採取して検査を行います。ここで30分ちょっと待たされますが、同時にようやくベンチに座って休憩ができます。ずっとノンストップで立ちっぱなしでの移動が続いたのでぐったりしました。

ここまで途中のトイレは封鎖されていてほとんど使えなかったような記憶があるので、飲食やトイレは飛行機を降りる前に済ませておいた方が良さそうです。お子様連れの方は特にご注意ください。

入国審査前に渡される紙

入国審査前に渡される紙

無事陰性判定が出たので、その後入国審査に向かいます。日本のパスポートを持っているので自動化ゲートを使いましたが、一時帰国者用の免税ショッピングを利用する時のために入国スタンプを押してもらいました。

ターンテーブルに荷物を取りに行ったらANAの方がすでにスーツケースをカートに乗せて待機していてくださいました。そのままカートを押して税関検査へ。

通常のやり取り以外に、台湾便で最近多いという「人に頼まれた違法品入りの金塊のチェック」というのをされました。最近はそんな犯罪もあるんですね〜。くれぐれもご注意ください!

到着ゲートを出ると日常の世界がありました

全てが終わり、到着ゲートを通るとそこはそれまでの雰囲気と全く違ういつもの羽田空港でした。ですが利用者の減少に伴い、いくつかのお店は閉まっている状態でした。

時計を見ると到着から1時間45分ほど経過していました。普段だったら混んでいなければ30分くらいで通過できたような気がしますが、さほど乗客数が多くない状態でもこれだけ時間がかかります。

ハイヤー乗り場がわからなくてしばらくウロウロして、乗り場に着いたら待機中の車列ができていました。飛行機の到着時間から2時間後を指定していてちょうどぴったりでしたが、入国者専用ハイヤーはある程度遅れても待っていてくれるところがほとんどなので安心できます。

前回の記事で書いたように、ハイヤー会社から送られてきたナンバー情報をもとに予約した車両を探して無事乗り込んでようやく一息つき、そこから実家へ向かいました。

到着後の自宅待機生活

ホテル隔離を選ぶ人もいますが、私は実家でそのまま家族と生活していました。一応最初のうちは室内でもマスクをつけたりもしましたが。

公共交通機関を使わないようにという以外は特に縛りはないのですが、念のため敷地外への外出は控えました。台湾で自粛生活に慣れていたこともあり、家の中でやることも多かったので少し不便はありましたがさしたる問題もなく2週間自宅待機していました。

MySOSアプリでの報告、ビデオ通話の注意点など

現在地報告のアラート

現在地報告のアラート

入国の翌日から早速MySOSアプリへの連絡が来ます。入国後は通常のアプリ動作とは違う「入国者健康確認センターモード」になっていて、14日間毎日アプリ上で通知が届き以下の報告が必要になります。

  1. 現在地報告(最初に待機場所登録を行い、あとはボタンを押すだけ)
  2. 健康状態報告(問題なければボタンを押すだけ)
  3. ビデオ通話による居所確認(着信に出て30秒間背景と顔を映す)

入国者に特に評判が悪いAIによるビデオ通話は、最初のうちは「日本っぽい!ハイテクだ!」と面白がる余裕もありましたが、次第に面倒になってきました。自分からかけ直すことができないので常にスマホを持ち歩かないといけないのと、万が一出られないタイミングでかかってきたら困るなあという緊張感からです。いずれも通知の時刻はランダムでしたが、ほとんどが10〜13時ごろで非常識な時間にかかってくることはありませんでした。

MySOSの着信通知画面

MySOSの着信通知画面

ビデオ通話の着信お知らせ履歴

ビデオ通話の着信お知らせ履歴

だーげーほー

二度寝した時にかかってきた時などは、どうせAI相手だしと思って目が開かないまま応対したりもしていました(実は画面の向こうで誰かが見ていたらどうしよう)

 

隔離期間が終了すると連携が切れて通常モードになる

隔離期間が終了すると連携が切れて通常モードになる

14日間の自宅待機が終わるとMySOSは通常モードに変わります。

同時にインストールした接触確認アプリ (COCOA)の方は結局なんだったのかよくわかりませんでしたが、台湾でも同様のアプリをインストールしているので一応滞在中はずっとONにしていました。

自宅待機が明けて目にした今の日本の様子は

台湾にいる間は店舗に入るたびにスマホでQRコードを読み込んでSMSで送信するルールだったので、日本ではお店に入るたびにキョロキョロしてしましました。

だーげーほー

ついでに言うと、2年の間にセルフレジや新しい決済やポイント制度が普及していてすっかり浦島太郎状態に……

スーパーやコンビニでは台湾同様にアルコールや消毒液が用意されており、台湾のようにマスク着用が義務付けられているわけではないのにみんなきちんとマスクを着けていました。台湾と違って不織布以外の人も多かったです。

美容院やバスでは寒いのに窓を開けていて、飲食店も席数を減らしているものの普通に営業していて、感染者数も激減したこともあってかみんな普通に出歩いていました。そして昼間の人出は多いのに、電車などは夜の方が人が少なかったりして、思った以上に配慮して生活をしているのを感じました。

厳戒態勢の下、市中感染がほとんど出ていない台湾からの渡航は正直言ってかなり警戒していたのですが、日本では思ったより普通に日常生活が送れる感じでした。今回は私一人の渡航で様子見という部分もあったのですが、この状態であれば次回は子どもを連れて帰国しても問題なさそうだなと思いました。

【追記】2022年7月の日本への一時帰国

ANAのチェックイン待ち行列

ANAのチェックイン待ち行列  

2022年7月にも2度目のコロナ禍での一時帰国をしました。

1回目は準備も出費も多かったのですが、2回目は公共交通機関の利用可、自宅待機不要になったためだいぶ楽でした。ただし飛行機のチケット代が二倍近くに高騰した上に今回は子供連れだったので、トータルの出費は同じくらいかもっと増えたかも。

一番面倒なのはPCR検査。私は去年と同じく地元の病院で陰性証明を発行してもらい、子どもはPCR検査は実施しませんでした。陰性証明が必要になるのが6歳からで、うちの子は6歳になったばかりですが未就学なので問題ないはず(下記の厚生労働省のルール参照)でしたが、チェックインカウンターで確認に手間取っていました。

検疫においては、個別の事情をお伺いした上で、 同居する親等の監護者に帯同して入国する 未就学(概ね6歳未満)のこどもであって、当該監護者が陰性の検査証明書を所持している場合には、こどもが検査証明書を所持していなくてもよいものと取り扱うこととしています。

前回と同じくANAの週に1日の便に乗りましたが、学校の夏休み開始と重なったせいか前回と違いほぼ満席で驚きました。しかも前回はほぼ台湾人旅客だったのに今回は日本人ばかり。普段日本人に全く会わない生活をしているため、こんなに沢山の在台日本人を見たのは初めてでかなり新鮮でした。

羽田空港国際線ターミナルの通路

羽田空港国際線ターミナルの通路

羽田空港に着いてからはやたら遠回りのルートで4〜50分ほど歩かされましたが、アプリの事前準備をすることでほとんどの箇所でスマホを見せてそのまま素通り可能。唾液検査もなくなったので、前回の2時間に比べればかなり早く空港を出ることができました。

その後はリムジンバスとタクシーを使って実家へ。途中で買い物もできるし、なんの不自由も感じずコロナ以前と同じ行動ができて嬉しかったです。

 
続き・コロナ禍での台湾行き「日本出国〜台湾入国編」はこちら
2021-2022年・コロナ禍での一時帰国3(日本出国〜台湾入国編)

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