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台湾の食材で作る日本式離乳食・初期〜中期(ゴックン期〜モグモグ期)

だーげーほーです。

台湾赤ちゃん連れ旅行についての記事を何度か書いていますが、旅行中のベビーフードについては基本的に日本から持参することをおすすめしています。

台湾旅行に必要なベビー用品、現地で買える場所や価格のまとめ

なぜかというと、台湾では日本のようなレトルト離乳食がメジャーではなく、海外からの輸入がほとんどなので価格が高い(日本製のもので大体2.5〜3倍)ことと、大人の食事からの取り分けも、初期〜中期だと難しいことが多いからです。

短期旅行の場合、レトルトやフリーズドライの離乳食を日数分持参する方が、多少荷物が増えても時間も短縮でき、あれこれ悩まずにすむので無難だと思います。

だーげーほー

離乳食は紙箱を捨ててジップロックに入れて持ち歩くとかさが減って便利!赤ちゃん連れなら飛行機にも持ち込み可能です

台湾のレトルト離乳食事情については以下の記事でも触れています。

JASONSで見つけたかわいい台湾製離乳食「寶寶粥」

 

けれど中長期の旅行など、数日の滞在では済まない場合は自炊で食材の調達が必要になる場合もあると思います。

そこで今回は日本式の離乳食を台湾で作る場合に、日本と同じ食材を台湾で調達する時の経験談を書きます。台湾で手に入らない食材、日本で買ってきて便利だった離乳食用素材についても書いています。

赤ちゃん連れでの台湾駐在になった方や、台湾で育児をしている方にも参考になると嬉しいです。

 

私は日本で買った「はじめてママ&パパの離乳食 (主婦の友実用No.1シリーズ)」という本の内容に沿って日本式の離乳食を進めているので、この記事も本の中で書かれている離乳食初期〜中期(5・6か月のゴックン期〜7・8か月のモグモグ期)に用いる主な食材を題材にしています。

ゴックン期とモグモグ期では食べられる食材および調理法が異なるので、詳しくはお手持ちの離乳食本を参考になさってください。

炭水化物

おかゆ

基本的に台湾でも離乳食は10倍粥や重湯から始めますが、台湾でおかゆを作る場合は米の種類に注意が必要です。

台湾で売られているお米は、ざっくり分けると蓬莱米(日本のうるち米と同じ品種)と在來米(タイ米のような細長い品種、長米)があり、在來米はおかゆにしても粘りが出ないため、離乳食には向いていません。

離乳食用のおかゆには、パッケージに蓬萊米壽司米と書いてある米を選びます。米の形状でもある程度わかりますが、私は一度蓬莱米だと思って買ったお米で失敗したことがあります。

また私は使いませんでしたが、台湾では米精というフリーズドライのおかゆ状の離乳食がスーパーで売っています。

台湾でもハンドミキサーは売っていますが、10倍粥は作るのが大変な上食べる期間も短いので、その時期は米精を利用した方が楽かもしれません。

有機米精(左)と有機麥精(右)

有機米精(左)と有機麥精(右)。麥精は小麦が原料

食パン

台湾の一般的な食パンはマーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸を使ったものが多いため、気になる方は選ぶ時は注意が必要です。私はあの匂いがどうも苦手です。

高級系ベーカリーや日系のパン屋では使っていないところもありますが、私の住んでいる地域ではそのようなパンを売っているお店がないので、ホームベーカリーで焼いた食パンを食べさせていました。

我が家で使っているのは、日本のネットで情報収集して台湾で買ったパナソニックのSD-BMT1000Tという機種で、日本では生産終了になっていますが台湾ではまだ購入できます。

中国語表示ですが、日本語のマニュアルをパナソニックのサイトからダウンロードできます。後続機種より評判が良く、買ってよかった家電の一つです。

シリアル

スーパーで、ケロッグやネスレなど日本でもおなじみのメーカーのものが購入できます。

離乳食に使うコーンフレーク(玉米片)は、砂糖や繊維質が入っていないプレーンタイプ(原味)を選びます。

ケロッグのコーンフレーク(玉米片)

ケロッグのコーンフレーク(玉米片)

 

オートミール(燕麥片)は台湾のスーパーで必ず売っていて、日本よりも種類が豊富です。私はコスパの良さと安心感から、大手メーカー台糖のものを買っています。牛乳と一緒にレンジでチンですぐに作れるので楽です。

台糖のオートミール(燕麥片)

台糖のオートミール(燕麥片)

タンパク質

豆乳

豆乳(豆漿)も台湾のスーパー・コンビニで様々な種類のものが売られています。

離乳食に用いる場合は「無加糖」「無糖」と書いてあるものを選びます。

光泉の無加糖豆乳(無加糖鮮豆漿)

光泉の無加糖豆乳(無加糖鮮豆漿)

 

間違えて加糖タイプのものを買ってしまったことがあります。「原味(オリジナル)」は無糖の場合も加糖の場合もあり、このメーカーは加糖でした。

光泉の加糖豆乳(原味鮮豆漿)

光泉の加糖豆乳(原味鮮豆漿)

台湾の豆乳は一般的には加糖ですが、そうでないメーカーもあるので、砂糖が入っているかどうかは原材料欄をチェックします。

豆腐

台湾で売られている豆腐はほとんどが充填豆腐で、保存期限が一ヶ月以上あり食感は硬めです。

日本と同じような日持ちしない豆腐は有機食品店などで手に入りますが、離乳食だと一食に必要な量が少ないこともあり子供のためだけに買うには不経済なので、私は電鍋で手作りしています。

すくってみた豆腐【電鍋レシピ】大同電鍋で超簡単!台湾で無添加豆腐を作ってみた

きな粉

台湾にもきな粉(黄豆粉)はありますが、炒った大豆を粉にした日本と同じタイプのものと、大豆をそのまま粉末にした食用ではないものの二種類があります。

私はきなこが台湾にもあると知らなかったので、日本で買ったものを持ってきましたが、台湾で買う時に見分けがつくかどうか心配でまだ購入したことがありません。

納豆

台湾のスーパーやデパートでも、日本から輸入された納豆が冷凍コーナーで販売されていますが、価格は日本の2〜3倍します。

以前自作したこともあるのですが、うまくいかなかったので、我が家ではまだ子供に納豆を食べさせたことがありません。材料は揃えてあるので、そのうち再チャレンジしたいと思っています。

魚の名前は日本と台湾で異なる場合もありますが、スーパーの切り身であれば見た目でだいたいわかります。私がよく使ったのは全聯福利中心で売っている冷凍の鯛の切り身で、大きさによって2〜5身入って99元くらいです。

これを冷凍庫から出して包丁で切れる硬さ(でも完全に溶けてはいない状態)で1回分の量に切り分けて、シール容器に入れて保存し、食べる時にすぐ使えるようにしていました。

肉・魚の冷凍保存には、日本から取り寄せたリッチェルのわけわけフリージング25mlが大活躍しました。

おかゆの冷凍は50mlが便利。この二つは随分長く使いましたが、見た目より丈夫で長持ちしてとてもよかったです。最近は台湾でも売っているみたいです。

切り身で買って自分で切って冷凍するのもいいのですが、冷凍コーナーの魚は鮮度の良い状態で加工して急速冷凍したものなので、家庭用の冷凍庫で冷凍するよりも質が良い気がします。

ツナ水煮缶

ツナ缶(鮪魚片)は日本と同じようなパッケージです。離乳食に使うオイル不使用のものは「水煮」と書かれているのでわかりやすいです。うちの子は安いメーカーのものを好まなかったので、ちょっとお高めの新東陽のツナ水煮缶をリピートしています。

新東陽のツナ水煮缶(水煮鮪魚片)

新東陽のツナ水煮缶(水煮鮪魚片)

しらす干し

台湾では魩仔魚という名前で売られています。離乳食に使う場合は塩抜きをするのでそのまま食べることはありませんが、日本のしらすと違って生食向きではないので注意が必要です。

鰹節

台湾で売られている柴魚片は日本で売られている一般的な鰹節とは異なり、カツオ以外の魚を使っていたり削り方が荒く硬い部分があったりします。出汁をとる分にはいいですが、硬いと赤ちゃんにはよくないので、離乳食の食材にするなら柔らかい日本産の鰹節を使いましょう。

私は上野アメ横伊勢音粉けずりという鰹節を長年愛用しており、台湾に移住してからも常に冷凍庫にキープしています。味もさることながら、普通の削り節と違い1mm四方に加工されているため、離乳食にそのまま使えてとても便利です。

参考 鰹節けずりたて粉伊勢音公式ホームページ

鳥ささみ

モグモグ期の一番最初の肉類として推奨されている鶏ささ身は、中国語では雞里肌肉という名前です。

離乳食に使う時は片栗粉をまぶしてとろみをつけます。台湾では片栗粉は太白粉という名称でタピオカが原材料のものが多いですが、日本の片栗粉と同じように使えます。

鳥ささみ肉(雞里肌肉)

鳥ささみ肉(雞里肌肉)

卵は日本と同様、安いのも高いのもありますが、安いメーカーのものは殻が非常に薄くて割れやすかったりします。離乳食用なので加熱は十分に行っていますが、基本的に日本のように卵を生食する国ではない上、あまり新鮮でない場合もあるので注意しています。

牛乳

台湾では牛乳の価格が高いため、日本のような冷蔵庫の必需品というより嗜好品に近い感覚かもしれません。

ドリンクスタンドやカフェのミルクティーでは奶粉という脱脂粉乳を使うことが多く、また健康維持のための飲料として大人用の粉ミルクも販売されています。日本でいう牛乳は鮮乳または鮮奶と呼ばれ区別されます。

初期の離乳食では風味づけ程度に使うことがほとんどなので、ない時はベビー用の粉ミルクで代用することもできます。

 

鮮乳の成分表示は日本と近いですが、以前にショ糖が入っていた牛乳でカフェオレを作ったらおいしくなかったので、大手メーカーだと余計なものが入っていなくて価格が控えめな光泉・福樂・義美あたりを買うことが多いです。

ぱっと見わかりづらいのですが、牛乳牛奶という名称の商品は加工乳が多く、100%の牛乳ではないことも多いので、原材料欄をチェックしてみてください。

3年前に食品油偽装事件のあった頂新グループの味全林鳳営などの牛乳は当時不買運動がありましたが、私は未だに不信感があるので買わないことにしています。

プレーンヨーグルト

いくつかのメーカーから出ていますが、国内産のものだとだいたい500g入り129〜139元前後と、日本のプレーンヨーグルトに比べると価格が高めです。

プレーンヨーグルトについてはこちらの記事に詳しく書いています。 

【福樂】頂級鮮奶優酪(新パッケージ)【全聯】100%台湾産牛乳、プレミアムなお味のプレーンヨーグルト

野菜・果物・海藻類

野菜類

離乳食で使える野菜のほとんどは、品種の違いはありますが台湾でも手に入ります。

普通にスーパーで買うことも多いのですが、鮮度が悪かったり、最近は天候によって野菜がかなり高い時期が続いたこともあり、少量ずつ使えて保存がきいて離乳食に使いやすい、日本から持ってきた大望の野菜フレークが大活躍しています。

(台湾に似たような商品があるかどうかは不明です)

楽天市場では台湾へのEMS送料無料のお試しセットもあるようです。

特にとうもろこしは裏ごしが大変なので、野菜フレークしか使っていません。アカチャンホンポのネット通販で「よりどり割引」対象になっていた時にまとめ買いして、実家の両親が台湾に来る時に持ってきてもらいました。

大望 とうもろこしフレーク 70g

 

その他にフリーズドライ系では、和光堂の「はじめての離乳食」シリーズもよく使いました。特にほうれんそうは葉先だけ選んで裏ごし、なんていちいちやってられないので一番よく買いました。

和光堂 はじめての離乳食 裏ごしほうれんそう

 

離乳食に慣れてきたら量が多い「手作り応援」シリーズのほうれん草と小松菜に移行しました。

手作り応援シリーズはフリーズドライで軽くて厚みがないので、日本から台湾に送ってもらう時は箱を捨てて封筒に入れて郵送すると送料が安く済みます。

和光堂 手作り応援 ほうれん草と小松菜

 

アカチャンホンポで売っている「そのまま使える うまみ丸ごとカット野菜」シリーズも便利です。日本の国産野菜100%、水洗い不要・加熱済み・無添加で、開封後そのまま料理に使えます。

価格がちょっと高いのと、レトルトやフリーズドライほどは長期保存できないので、時間がない時、ここぞという時にだけ使いました。

そのまま使える うまみ丸ごとカット野菜 国産じゃがいもとにんじん

そのまま使える うまみ丸ごとカット野菜 国産さつまいも

 

離乳食レシピでよく見かけるホールトマト缶は、日本だと安く手に入りますが、台湾では高かったり私の住んでいる地域ではそもそも売っていなかったりするので、使ったことがありません。

その代わりに子供が大好きな、糖度が高く台湾では果物扱いのミニトマトが台湾では安くて大量に売っているので、買ってすぐにヘタを取って洗って縦半分に切って冷凍しておきます。

離乳食の場合は皮むき必須ですが、使う時は流水で簡単に皮が剥けるので、湯むき不要で量も調節しやすく便利です。

果物

台湾は南国系の果物であれば安く手に入ります。離乳食の代表的な果物であるバナナはどの街でも売られています。

完熟状態で売っていて日持ちしないことも多いので、ビニール袋に入れて手でつぶして板状にしてから冷凍・加熱して使うと便利です。

台湾バナナ(香蕉)

台湾バナナ(香蕉)

海藻類

離乳食に使う海藻類ですが、青海苔は台湾で見かけたことがありません。振りかけるだけで風味が変わり重宝するので、私は日本から持っていったものを使っています。

また台湾のスーパーなどで売られている海苔は多くが味付き海苔で、おやつとして食べるものが多いため、パッケージをよく見て買う必要があります。

味つけをしていない紫菜という丸い形のものがありますが、食感は岩のりに近く、切海苔のように細かく崩れないので離乳食には向いていません。


こうして書いてみると日本から持ってきた食材が結構ありますが、それだけ日本の離乳食グッズが使いやすいのだと思います。離乳食作りは手間がかかるので、なるべく便利なものを活用してうまく手抜きをしたいと思っています。

台湾で手に入りにくいもの、あるいは台湾で買うと高額なものは日本で買うタグにまとめました。よかったらチェックしてみてください。日本から取り寄せる時に便利な転送サービスの記事も書いています。

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