だーげーほーです。
前回の記事の続きです。
台湾人へのお土産(前編)おすすめの品・マナーとタブー前回の記事では、初対面や好みのわからない方へのお土産について、台湾ギフトのタブーや免税店でのおすすめを書きました。基本的には「珍しいものや日本独自のものより、普遍的なものや消耗品」「和菓子より洋風の焼き菓子」です。
今回の後編では、私が実際にお土産にした物の中で「比較的価格帯が高めのもの」「ビジネスの手土産にも使えそうなもの」「選ばない方がよいもの」について書きたいと思います。
500円以内で買えるバラマキ用プチプラ土産についてはこちらをご覧ください。
コンビニや空港で買える!台湾人に喜ばれる1コイン土産ベスト3だーげーほー
目次
実際にお土産に選んだものとその時の反応
ここからは実際に私が選んだお土産とその理由、その時の反応について書こうと思います。渡す相手は親しい友人や夫の親戚関係などです。注意事項と選ばない方がいい理由も書きます。
台湾で手に入りにくいお酒
台湾は日本人ほどはお酒を飲まない人が多いので、確実に飲むとわかっている人限定ですが、私の友人のお酒大好きな人には日本の季節限定パッケージ(桜)のビールと、地方の地酒を買っていったことがあります。
こちらは大変好評でしたが、季節限定パッケージのビールやオリオンビール、梅酒や缶チューハイなどの「まさか台湾にはないだろう」と思っていたお酒は、最近POYAなどのチェーン店で普通に手に入るようになりました。
しかも価格差がほとんどなかったり、税金の関係で日本より安かったりする場合すらあります。
よってお酒をお土産にする時の基準としては、日本人に贈る時と同じ感覚で選ぶと良いんじゃないかなと思います。空港の免税店で買うのもいいし、地方名産のお酒(日本酒、ウイスキー、焼酎、泡盛など)などもいいと思います。
こちらの金沢の金箔入り純米酒、通常より金箔が多めで海外の方へのお土産に好評だそうです。パッケージも高級感があっていいですね。
日本の店頭で見かけて「いいなあ」と思っていた田島硝子の富士山グラスは台湾のSNSでも人気だったので、セットにしてもいいかもしれません。
フルーツゼリー
台湾では白桃はあまり食べる機会がない割に(ないから?)人気がありますが、生の果物を台湾に持ち込むのは植物検疫の関係上難しいので、新宿高野の白桃ゼリーを買っていったことがあります。見た目もかわいい、丸ごと果実タイプがおすすめ。
デパートブランド、特に新宿高野や銀座千疋屋なら間違いないですね。台湾でも有名な「新宿」「銀座」の地名が入っているのもおすすめの理由。
彩果の宝石は果実入りではありませんが、保存期間が長く数が多いので、大家族やオフィスのお土産向きだと思います。
台湾に持って行く時の注意ですが、ゼリーは液体物とみなされるので国際線の客室持ち込みができません。
私は知らずに機内持ち込み手荷物に入れていて手荷物検査で引っかかり、再び出発直前の航空会社のカウンターに預けに戻ることになり冷や汗をかいたことがあります。ご注意ください。
福砂屋のカステラ
カステラは日本では比較的万人受けするお菓子ですが、台湾でも「蜂蜜蛋糕」「長崎蛋糕」の名前で売られていて馴染みがあります。日本発祥として知られており、有名店のものであればさらに喜ばれます。
私の母がよく選ぶのは福砂屋のカステラで、これは日本でももらって嬉しいギフトの上位に入るものだと思います。義父母の家に持って行くと、大きいのを切り分けて近所の親戚に配っていました。
最近は台北でも空輸したものを販売していますが、かなり高額なのでもらったら喜ばれること間違いなし。
一人暮らしの方や切り分けるのが大変そうな相手には、カット済みで食べやすいフクサヤキューブがいいかもしれません。人気商品で、特に小サイズはデパートや免税店では売り切れていることが多くなかなか買えません。
治一郎のバウムクーヘン
ここ10年くらい、日本ではバウムクーヘンブームだったのか、新しいブランドが続々出てきましたね。中でも私は治一郎のバウムクーヘンが好きで、成田空港の免税店で買うことがあります(以前はサイトで確認できたのですが、今も取り扱いしているかは不明)。
8cmの方は見栄えもするしお土産にもちょうどいいと思い、以前に義父母にも買っていったことがありますが、義父母はあまり甘いものを好まないのと、糖尿病の人がいるからという理由で受け取り拒否されてしまいました。カステラは大丈夫だったのに。
これはまあかなり特殊なケースで、台湾のセブンイレブンではカットのミニバウムが「日式年輪」という名前の定番商品として売られているくらいなので、通常はバウムクーヘンは喜ばれると思います。
台湾のスイーツは甘さ控えめなものが主流なので、選ぶとしたらチョコレートがけなどのコーティングタイプよりも、甘すぎないプレーンタイプや抹茶風味の方がよさそうです。デパートで取り扱いのある有名店のものであればまず問題ないです。
ヨックモックのギフトセット
日本では定番中の定番で、最近は世界各地に出店しているヨックモック。台湾にも店舗がありますが、恐ろしく高いです。
例としてシガール20本入りが日本だと税込1,458円で、台湾だと920元(4,000円強)。プティ サンク デリス 28個入り税込2,160円が1,420元(6,250円)です。商品によりますが、だいたい3倍近い価格差があります。
これも日本土産として知っている人には大人気、知らなくても万人受けするおいしさなので喜ばれると思います。クッキー系は台湾の結婚式でも引き出物によく使われます。
食べ終わったあとの缶を何に使おうか考えるのも楽しいですよね。
唯一、バターが嫌いという友達にはウケませんでしたが「子供達は好きだから子供達にあげるね」と言っていました。台湾の特に田舎の方は食に保守的な傾向があるため、もしかしたらバターが苦手な人がいるかもしれません。
なので、ヨックモックといえばシガールですが、念のためチョコレート系もセットになったものの方がいいかもしれません。夏場は持って行くのが大変ですけどね。
ユニクロの服
参考にならなくて申し訳ありませんが、私の義両親限定のお土産です。
ユニクロは台湾にもたくさんあるので通常台湾人へのお土産には向かないかもしれませんが、関税の関係で日本より価格が高いことと、知名度が高いので安心感があります。
義両親はユニクロに行くことはないしネット通販もしないので、お土産に何度か買っていっています。
冬はスクーターに乗る時に寒いので家で洗えるダウンジャケット、夏は暑い台湾でも少しでも過ごしやすいように涼感素材の服や、洗ってもすぐ乾く速乾性機能のある服を選んでいます。
台湾で着る服はとにかく「洗濯機でガンガン洗える」ことがポイントです。スポーツウェアを着ている人が多いのはこの理由も大きいと思います。
クリーニングは高額(日本と同じかそれ以上)の上、暑くてすぐに汗をかき、高温多湿でカビが生えやすいので、私も日本で買ったお手入れが大変な服はほとんど着なくなりました。
服は好みもあるので、もし選ぶとしたら家の中で着られるようなリラックスウェアがいいかもしれません。今年の夏はリラコの長めパンツをプレゼントしました。
ユニクロの海外版と日本版の違い、台湾での価格とベビー服事情水出し日本茶
台湾人はお茶をよく飲むので、日本茶も喜ばれるだろうと思うかもしれませんが、日本茶をお土産に選ぶ時は注意が必要です。
理由としては以下の通り。
- 台湾人が飲むのは主に台湾茶や中国茶で、淹れ方も茶器も異なる
- 特に若い人は自分でお茶を淹れる習慣がなく、お茶はドリンクスタンドやペットボトルで飲むものと思っている
- 面倒臭がってティーパックのお茶すら淹れない人が多い
- 暑いので熱いお茶を飲みたくないと思う人が多い
茶葉をもらっても飲めない、飲まないのです。お茶好きで紅茶や日本茶を家で楽しむ人もいますが、少数派です。
ティーパック茶に関しても、台湾でいう緑茶は大抵ジャスミン緑茶で、日本の緑茶(日式緑茶)は味が濃く、飲みなれていません。
台湾のドリンクスタンドでも玉露・玄米茶・ほうじ茶などを置いてある店がありますが、基本的に砂糖などの甘みを足して飲むので日本人が飲む日本茶とはかなり感覚が違います。日本でいうとグリーンティーのような感じです。
一方、ペットボトルの無糖日式緑茶は健康的なイメージがありだいぶメジャーになりました。
なのでもし日本茶を選ぶのであれば、水出しタイプのペットボトルで作るタイプの緑茶ティーパックがおすすめです。水と一緒にペットボトルに入れるだけで簡単に作れ、台湾茶でも水出しは冷泡茶という方法で知られています。
台湾のお茶事情についての記事の中で、冷泡茶について少し書いています。
【7-11】台湾茶葉100%使用!コンビニで買える紙パック茶「冷泡茶」鐵觀音烏龍・台茶12號紅茶実際にお土産に選んでいないけれど気になるもの
実際にお土産として買ったことはないけれど、これから買うなら?というものを考えてみました。
ヘアケア製品
以前ヘアケアについての記事で触れましたが、台湾ではパナソニックのナノケアドライヤーが非常に人気があります。私も先日の一時帰国で最上位機種を購入しましたが、高いだけあって今までのドライヤーと全然違い、髪を乾かすのが苦痛でなくなり感動しました。
台湾の輸入代行サービスで直輸入品を買っている人も多く、私も実際に台湾の110Vコンセントで問題なく使えています。
またヘアカラーも頼まれたことがありますが、これは「台湾でも日本からの輸入品が売っているよ」と教えてあげました。
ナノケアドライヤーとヘアケア製品についてはこちらで書いたのでご参照ください。
【台湾ヘアケア事情】カラーリング&台湾で買うものと日本で買うもの懐かしのゲーム機
台湾はゲームをする人は多いのですが、ライトユーザー層については、日本同様台湾でも今はスマホゲームが主流で、ゲーム専用機は本体・ソフト共に高価なこともあり、特に最新機種は日本以上に浸透していない印象があります。
そんな中、昨年話題になったのは復刻版ファミコンとも言えるニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(任天堂經典迷你紅白機)でした。
普段ゲームをしない人でも、懐かしいので遊んでみたい、昔買えなかったから欲しいという人が多かったようです。台湾の團購(ネットでの共同購入)でも海賊版を何度か見かけました。
任天堂の公式サイトには
2018年に本商品の生産を再開することが決定いたしました。店頭での販売開始時期については、後日ご案内いたします。(2017年9月12日)
と書いてあったので、再発売を待ちたいところです。
今年発売になったニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(任天堂經典迷你超任)もこれから人気が出そうな気がします。
ネット通販で見るとプレミア価格で売っているお店がほとんどのようなので、実店舗で探すか定価で出回るのを待った方が良さそうですね。
日本での参考価格は8,618円(税込)、台湾での現在のネット通販平均価格は3980元前後のようです。
ちなみに私も日本からいくつか据え置きゲーム機を持ち込んでいます。
台湾の電圧は110Vですが、日本の100V対応のゲーム機も問題なく動きます。変圧器も変換プラグも不要です。逆に変圧器を使うと、機種によっては時間の経過とともに負荷がかかって電源が落ちることがありました。
以上、お悩みの方へのヒントになるとよいのですが……。また新しいものを見つけたら書きたいと思います。