だーげーほーです。
前回、台湾新幹線にお得なきっぷで乗った時のことを書きましたが、その中で少し触れた外国人専用3日間乗り放題パスについて、複数の旅行代理店から発売されているので、利用条件や価格が気になって調べてみました。
だーげーほー
また3日間乗り放題パスの他にも2日間のフレキシブルパス及び台鉄とのジョイントパスがあり、違いがよくわからなかったので、こちらもどのような内容か調べてみました。
目次
外国人限定乗り放題パスの種類
外国人限定乗り放題パスには4種類あります。いずれも台湾籍以外のパスポート保持者限定で購入ができます。
- 3日間乗り放題パス
- 2日間フレキシブルパス
- 高鉄・台鉄特級5日間ジョイントパス
- 高鉄・台鉄標準5日間ジョイントパス
外国人限定・3日間乗り放題パス
「高鉄3日パス」は、連続した3日間の乗り放題パスです。
THSR Pass-About Pass-3-day pass
例えば台北〜高雄間指定席料金は通常1490元(約5500円)、台北〜台南は1350元(約5000円)ですが、こちらの乗り放題パスは2200元(約8110円)から購入できるので、1日で往復するだけでも元が取れます。
使い方については各代理店でのページ内に記載がありますが、基本的には以前書いた「KKday 外国人限定台湾新幹線指定席片道20%オフ切符」とほぼ同じで
- ネットや代理店で事前購入
- 高鐵窓口でパスポートを提示して引き換え
- 指定席希望であれば窓口で指定
- 有人改札から入出札
という流れです(詳しくは上記リンク先をご覧ください)。
自由席の場合は直接改札へ行けばよいので、例えば高雄 〜台南間(12〜13分)のような短い移動であれば自由席の方が楽です。窓口に並ばなくて済むし、座れなくても速いのですぐ着きます。
台湾新幹線の運賃・時刻・駅情報はこちらから確認できます。
外国人限定・2日間フレキシブルパス
「高鉄フレキシブル2日パス」は、指定した7日間の有効期間内で、任意の2日間に限り乗り放題という内容です。
THSR Pass-About Pass-Flexible 3-day pass
2500元(約9250円)と3日間パスより300元ほど高いですが、4日間以上の日程で、桃園空港から入国して高雄や台南に移動するときに特に便利かもしれません。
外国人限定・高鉄台鉄5日間ジョイントパス
「高鉄・台鉄特級5日間ジョイントパス」「高鉄・台鉄標準5日間ジョイントパス」は指定した5日間の有効期限内で台鉄(台灣鐵道)が乗り放題、任意の2日間は高鉄が乗り放題という内容です。
高鉄は台湾の西側しか通っていないので、 台東や花蓮など東側を台鉄を使ってぐるっと回りたい場合に便利です。
「高鉄・台鉄特級5日間ジョイントパス」は3600元(約13300円)で自強号(特急に相当、普悠瑪号・太魯閣号も含む)を含むすべての列車を利用可能。
THSR Pass-About Pass-5-day standard joint pass
「高鉄・台鉄標準5日間ジョイントパス」は2800元(約10350円)で自強号は乗れず、莒光号(急行に相当)および復興号(準急に相当)に乗る場合の座席指定はありません。
THSR Pass-About Pass-5-day express joint pass
一見特級の方がお得そうですが、東側路線の特急・急行席の切符は最近は発売開始後あっという間に売り切れてしまうので、これを使って当日窓口に行っても座席は取れないんじゃないかという気もしますね。実際に乗ったことがないのでわかりませんが。
満席で座席指定ができなかった場合は無座(立ち乗りまたは空いている席に座り、切符を持っている人がきたら席を変わる)扱いになるそうですが、「太魯閣(タロコ)号、普悠瑪(プユマ)号は必ず座席の指定が必要です」とあるので、この二つに乗る場合は購入前に確認した方がよさそうです。
台鉄の日本語サイトはこちら
Taiwan Railways Administration.MOTC
各代理店で提供しているプランの利用条件と価格
日本語で購入できるサイトについてのみ調べてみました。
これらの外国人限定パスは旅行代理店が販売していますが、代理店により少しずつ価格や利用条件が違うようなので、買うときの参考にしてみてください。
※日本円で販売されているチケットは、為替変動により価格が変更される可能性があります。
台北ナビ(2020年11月現在販売終了)
台北ナビのサイト上で6日前までの購入になります。現地のナビプラザで購入できるかは確認できませんでした。購入と使用方法は
【予約申し込み日】
から90日以内に
【パスへ引き換え】
そこから30日以内に
【利用(乗車)開始】
をする必要があります。
各チケットとも「このチケットは観光ビザをお持ちの方が対象となります」とあるので、在住者や留学生など、それ以外のビザを持っている人は買えないようです。
外国人限定3日間乗り放題パス
大人 7,980円 子供(6歳から11歳まで) 3,990円
高鉄3日パス(高鉄(新幹線)3日間周遊券) | 台湾ツアー予約-台北ナビ
外国人限定フレキシブル2日パス
大人 9,300円 子供(6歳から11歳まで) 4,650円
高鉄3日パス(高鉄(新幹線)3日間周遊券) | 台湾ツアー予約-台北ナビ(3日間パスと同じページです)
高鉄台鉄5日間ジョイントパス
特級は大人 15,000円 子供 7,800円
標準は大人 11,040円 子供 5,520円
高鉄・台鉄5日間ジョイントパス(特急/標準) | 台湾ツアー予約-台北ナビ
KKday
KKdayのサイト上で、前日(台湾時間)までの購入になります。
「当商品は観光ビザをお持ちの外国人が対象となります。」だそうです。
外国人限定3日間乗り放題パス
大人 2,200元 子供(2歳~11歳)1,100元
【とってもお得な乗り放題】台湾新幹線3日間パス※外国人限定
外国人限定フレキシブル2日パス
大人 2,500元 子供(2歳から11歳まで) 1,250元
【とってもお得な乗り放題】台湾新幹線フレキシブル2日間パス※外国人限定(3日間パスと同じページです)
高鉄台鉄5日間ジョイントパス
特級は大人 3,600元 子供 1,800元
標準は大人 2,800元 子供 1,400元
【外国人限定】お得な台湾高鉄・台湾鉄道5日ジョイントパス
台北から入国する場合はどこから乗る?
桃園空港から入国してすぐに南下する場合(台中・台南・高雄方面)、わざわざ北上して一度台北に行く必要はありません。
台北松山空港到着の場合は高鉄台北駅、桃園空港到着の場合は高鉄桃園駅が最寄り駅です。
桃園空港と高鉄桃園駅は、今年開通したMRT空港線(桃園メトロ)の「A12機場第一航廈站またはA13機場第二航廈站」と「A18高鐵桃園站」で直結しています。高鉄桃園駅に行く場合は下り線です。
台北に移動する場合は上り線の「A1台北車站」または国光バス(國光客運)の1819路線に乗ります。
台北駅から台湾新幹線に乗る場合の割引チケットの使い方や移動方法はこちらをご覧ください。
KKday台湾新幹線(高鐵)20%割引切符の買い方 【台北〜台中】台湾新幹線(高鐵)20%オフ片道切符の使い方比較検討まとめ
券種や買い方についての比較をした上で、私ならこう選ぶという観点でまとめてみました。
外国人限定乗り放題パスはどこで買うのが一番?
どこの代理店で買うのがよいかですが、各社ともに料金はさほど変わらないものもの、予約日と取り扱い券種が異なっています。
旅行の期日が迫っている時は、前日までオンライン購入可能で子供用パスも扱っているKKdayがおすすめです。
購入後にメールで届くバウチャー(クーポン)はスマホの画面で提示すればOKなので、プリントアウト不要なのも手軽で使いやすいです。
購入制限について、旅々トラベル以外は「観光ビザ所持者のみ購入可能」と書いてありましたが、KKdayに問い合わせたところ「中華民国以外のパスポートを持っていれば購入可能」とのことでした。在住者でも買えます。
↓
現在は「この商品は6か月以内の観光ビザをお持ちの外国人旅客が対象です。ビザ免除で入国した外国旅客は、台湾での滞在日数が90日以内の方に限ります。」となっていて、パスポートに台湾のVISAがある場合利用できないそうです。最新の情報はKKdayのページにてご確認ください。
そもそも乗り放題パスは本当にお得なのかよ〜く考えましょう!
券種としては「高鉄3日パス」が一番シンプルでわかりやすいと思いましたが、当然旅行プランによりますよね。
乗り倒すことが目的ならよいですが、この手の乗り放題チケットはともするともとを取ることに気持ちが向かいがちなので、自分の希望する旅行プランを考えて、本当にお得かどうかは事前に移動ルートを計算・確認した方がよいです。
例えばLCCと高鉄を使って台北〜高雄を観光する場合など、乗り放題を使って最終日に桃園空港に戻るよりも、高雄空港から帰る方が現地滞在時間を延ばせる場合があります。片道ずつのチケットが購入しやすいLCCならではのメリットです。
飛行機の国内線を組み合わせた旅程でも、例えば台北から離島の澎湖に行ってその後台南に行く場合、一度台北に戻って高鉄に乗るよりも、澎湖空港(旧馬公空港)から台南空港への直行便に乗ったほうが安くて早いです。
国内線の空港は台北と高雄以外にもあるので、離島に行く場合は各空港との接続を確認する事をオススメします。
また高鉄の駅は北部を除いて基本的に街の中心部から離れており、駅の周辺には何もないことが多いので、高鉄駅から目的の場所までの経路・移動時間についてもよく確認しておいた方がいいです。移動ばかりで観光の時間がなくなったりしたら本末転倒です。
乗り放題パスよりも、片道ずつの切符購入ができる台湾新幹線20%オフきっぷを使う方が時間もお金も節約できる場合もあるので、じっくり考えて旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。
こちらから各駅からのきっぷ料金が確認できます。
以上、購入の時は参考になさってみてください。
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