だーげーほーです。
フルーツ王国・台湾では、日本では珍しい南国の果物が日常的に食べられています。今回は日本でもお馴染み、栄養価が豊富な森のバター・アボカド(酪梨/ルォリー)について。
台湾のアボカドはやたらにデカい
台湾のアボカドは、日本でよく見るサイズのおよそ3倍ほどの大きさがあります。見た目も日本で見たゴツゴツした黒っぽい皮ではなく、つるっとしていて緑色なので、初めて見た時はアボカドとは思いませんでした。
写真のものはスーパーで購入したもので、重さを測ってみたら780gもありました。日本で一般的に見かけるものは大体200g前後なので、どれだけ大きいかわかりますね。
台湾のアボカドの種類と旬
台湾のアボカドは、メキシコなど海外から輸入した株を用いて明治時代から試験栽培を繰り返し、大正11年(1922年)になってようやく結実させることに成功したそうです。
現在台湾で一般的に見られるアボカドは10種類ほどあります。3〜5月を除いて一年を通して収穫できるようですが、私の住んでいる地域では店頭にいつも並んでいるわけではなく、置いてあったりなかったりします。
体感では大体秋頃から出回りはじめます。毎年出始めの頃は一斤(600g)で100元以上しますが、旬の最安価格だとだいたい5〜60元くらいになります。先程の780gのアボカドは一斤で75元、購入価格は98元でした。
台湾の巨大アボカドの食べ方・切り方・保存方法
下の写真は全聯スーパーで見かけたアボカドの色別熟成度の写真です。
下半分はアボカドミルクのレシピです。2人分でアボカド4個と牛乳1000mlを使うと書いてありますが、明らかに量が多すぎますよね。
栄養士によると、1日に食べる量は100g程度が良いそうです。台湾サイズの大粒のアボカドの場合は、だいたい1/6くらいの量にあたります。
アボカドは熟成していないと硬くて美味しくないので、すぐに食べる場合は一番右のような黒〜紫っぽい色のものを選び、すぐに食べない場合は緑色のものを風通しの良い室内で放置して追熟させます。
ですが一番右のようには色が変わらないこともあり、食べごろを見極めるのが難しいです。
台湾のアボカドは見た目こそ違うものの、味は日本で食べるアボカドとほとんど変わりません。切り方も食べ方も同じです。
切り方は、まず包丁で皮の上から縦真っ二つに、ぐるりと一周して種に当たるまで切れ目を入れます。
種は硬くて切れません。ねじって片側の身を外した後、取りづらい場合は包丁のお尻の部分を種に刺してえぐりとります。
実は熟していれば皮から離れやすいので、断面を下にすると身が落ちてくるはずです。
上の写真のものは皮に身がくっついていて、あまりきれいにはがれませんでした。
種も身に比例して大きいです。
1個が大きくて1日では食べきれないので、冷蔵庫の野菜室で断面にラップを密着させて保存します。変色が気になる場合はレモン汁をかけます。
数日に分けて色々な方法で消費して、それでも食べきれない場合は冷凍保存します。その場合は皮を剥いて食べやすいサイズに切ってから、ラップに包んで冷凍します。
冷凍保存したアボカドは食感が変わってしまうので、ジュースにして消費しましょう。
おすすめの台湾アボカド調理法
私が普段食べる方法は日本での食べ方とほとんど同じです。
我が家では食事に使う時はわさび醤油でお刺身風にしたり、アボカドトーストやワカモレ、クリームチーズと和えたり、アボカドサラダにすることが多いです。
レシピはネットで検索すればいくらでも出てくるので、ここでは割愛します。
日本で買ってきたミックススパイスを使って、プチトマトと和えてみました。
このアボカドはきれいに身が外れたので、皮をそのまま器にしてみました。
アボカドに限らないのですが、この手の便利な小分けのミックススパイスは台湾では手に入らないので、日本に帰るたびに買って帰るもののひとつです。
デザートとして、台湾に来てからよく作るのはアボカドミルク(酪梨牛奶)です。街中のジューススタンドでも売っていますが、一年中あるわけではないのと、最近は材料費の高騰によりアボカドを仕入れないことも多いようです。
作り方はとても簡単で、1/4くらいの切ったアボカドと1人分200ml程度の牛乳をジューサーやハンドミキサーで混ぜるだけです。甘味は蜂蜜でつけます。お好みで氷を入れてもいいかも。
市販品だとプリンを混ぜることもあり、風味づけになるのと青臭さを抑える効果があるそうです。台湾ではタピオカミルクティーにもプリンのトッピングがあったりするので、そんなに意外な取り合わせではないのかもしれません。
台湾産のアボカドは輸出をしていないそうなので、機会があったらスーパーや市場、ジュース屋さんでチェックしてみてください。
だーげーほー