だーげーほーです。
今まで乗っていた電動バイクが壊れてしまい、しばらく夫のバイク(125ccの原付スクーター)を借りて乗らざるを得なくなったので、バイク免許の試験を受けに行きました。
台湾製のハイパワー電動バイクのgogoroに乗るために、いつかは免許を取るつもりはあったものの、まあ急ぐ必要もないかなと思っていたのですが、切羽詰まってついに重い腰を上げたという次第です。
↓Twitterを見直したら、2年以上前から検討中だった模様。先延ばし癖がひどい。
たまたま街で見かけたgogoroがかわいかったのと、夫が興味あるというのでお店に入って話聞いてたら、いつのまにか私の電動車買い換える?って話になってパンフレットもらった。でもgogoroだと免許取らないといけないんだよねえ。 pic.twitter.com/CNP6xsekS7
— だーげーほー@台湾2000元 (@2000twd) February 19, 2021
結果としては奇跡的に一度で合格して即日で免許が発行されて万々歳だったのですが、そこに至るまでの経緯をまとめておきます。
台湾で運転できるバイク免許証の種類
台湾では、日本の運転免許証を使って台湾の自動車の免許を発行することができます。その時の記事にも書いたのですが、台湾と日本では免許証の制度や車両の区分が異なります。
【体験談】日本の運転免許証を使って台湾の免許証を取得しましたまず、車とバイクで免許証が異なるので、それぞれを発行する必要があります。
私は車の免許については日本の免許証を使って取得できましたが、台湾で最も一般的なバイクは125ccで、日本の普通運転免許に含まれる50ccまでの原付免許では運転ができません。そのため今回私が取ったのは、50cc〜250ccまでを運転できる普通重型機車の免許です。
だーげーほー
日本の免許との対照は、交流協会のサイトにわかりやすい表が掲載されています。
参考 免許種類ごとの運転可能車種一覧及び運転が認められる車両の定義公益財団法人日本台湾交流協会
台湾でのバイク車両の種類の分類は以下のようになります(スマホで見る場合は表をスライドしてください)。
車両の種類 | 総排気量 | 電動バイクのモーターと最大出力 | ナンバープレートの色 |
---|---|---|---|
小型輕型機車 | – | 1.34馬力未満 | 白地に赤字 |
普通輕型機車 | 総排気量50cc以下 | 1.34馬力以上~5馬力以下 | 緑地に白字 |
普通重型機車 | 総排気量50cc~250cc未満 | 5馬力~40馬力以下 | 白地に黒字 |
大型重型機車(黄ナンバー) | 総排気量250cc~550cc未満 | >40馬力~未滿54馬力 | 黄地に黒字 |
大型重型機車(赤ナンバー) | 総排気量550cc以上 | 54馬力以上 | 赤地に白字 |
台湾のバイクは大まかに分けると、①免許不要の小型電動バイク(微型電動二輪車)②原付と電動バイク③大型バイクの3タイプがあります。
普通重型機車以下の免許取得には自動車学校等での講習は必須ではありませんが、250cc以上の大型バイク(大型重型機車)は教習所(駕訓班)に通う必要があります。
電動バイクに関しては原付と区分が違いちょっとややこしいのですが、台湾でもここ数年で法律がよく変わっているので、最新の情報は公的機関のサイトをご参照ください。
実際に乗れる車両に関しては、ナンバープレートの色で判別するのが一番わかりやすい気がします。
台湾在住日本人が台湾の免許証を取得するのに必要な手続き
台湾のバイク免許証を新規に取得するには、以下のものを準備します。
- 居留期間が6ヶ月以上の居留證
- 健康診断の結果票
- 1インチ (3.5 cm x 2.8 cm)の証明写真3枚(健康診断用2枚、免許証用1枚)
日本人が受験する場合の居留證の期限に関しては
外國人、大陸地區人民或臺灣地區無戶籍之國民,應檢附經許可停留或居留六個月以上之證明(件)。
とあります。ちょっとわかりづらいのですが、これは”残りの居留期間が6ヶ月以上”ではなく”すでに居留期間が6ヶ月以上”という意味です。
だーげーほー
この他に筆記試験(筆試)と技能試験(路考)の手数料が合計250元、免許証の発行手数料が200元かかります。
2021年の5月3日までは自動車の運転免許があれば筆記試験は受けなくてもよかったので、それまでに免許を受けておけばよかった!!!とちょっと後悔したのですが、実は意外に試験勉強は役に立ったので(後述)、まあこれはこれでよかったのかなと。
受験資格や準備の情報の詳細は、監理服務網の機車駕照考試須知というページをご確認ください。
だーげーほー
証明写真の準備と健康診断
順番としてはまずは証明写真の準備が最初です。私の手持ちの証明写真は居留証更新用の2インチのものしかなく、時間がなかったので証明写真マシンで新たに撮った1インチのものを使いました。
日本のKIREIという機種で、台湾でも料金はあまり変わらないのですが、写真館で撮るより安いし操作がわかりやすくてよかったです。写真のサイズや設置場所はこちら。
自動車免許の発行の時は2インチのものでも受け付けてくれたのですが(台湾あるある)、頭の上の方がカットされていてなんだか不恰好だったのです。今回はジャストフィット。
次に、これを持って前回の時と同じ病院へ行きました。前回同様、身長体重は自己申告で、視力検査のみ。視力検査はジョイスティック方式の新しい機械になっていてよかったです。今回は聴力検査もなかったのでさらにアバウトでした。
ちなみに矯正視力で両眼0.8以上、片目の視力が0.6以上が受験条件です。私は結構ギリギリの数値でした。
料金は80元。5年前よりは値上がりしたようですが、それでもまだ安いです。
監理所での試験予約と試験勉強
教習所(駕訓班)へ通って所内で試験を受ける方法もありますが、私は電動バイクでの運転経験があるので、免許センター(公路監理所)で試験を受けることにしました。
試験はオンラインでの予約制です。監理服務網の考照預約報名というページから、試験の種類・日付・場所を選んで予約します。
当日は以下のような流れで進みます。全過程でおよそ3時間ちょっとかかりました。監理所は郊外にあるため、夫のバイクの後ろに乗せていってもらいました。
監理所での受付、受験料の支払い
↓
安全運転講習(約2時間)、スマホでQRコードを読み込んでアンケートの記入
↓
筆記試験
↓
技能試験
↓
合格後、免許証発行
筆記試験の対策と当日の様子
筆記試験の問題集は監理服務網のサイトで公開されています。オンラインで模擬試験を受けることができ、日本語での受験が可能です。
だーげーほー
最初はそんなに難しくないだろうとたかを括っていたのですが、模擬試験を受けると合格ラインになかなか達せず、自分は台湾の交通ルールの知識がだいぶ足りないことに気づきました。
そのため、試験の予約を何度も延期して、問題集を印刷してひたすら覚えて、やっと模試で合格点が取れるようになりました。
久しぶりに試験勉強なんてしたのでちょっと疲れましたが、台湾の交通ルールを覚えないまま実際に運転するわけにはいかないので、勉強する機会があってよかったです。特にバイクのメンテナンスや救急救命、保険に関する問題などの理解不足が多かったです。
本番の筆記試験は、オンラインの模擬試験と全く同じ方式で出ます。係の人に日本語で受験したい旨を伝えてから指定された席に座り、パソコンで予習したのと同じ方法でテストが行われました。なお結果は92点で、なんとか合格できました。
そして筆記試験が終わった人から技能試験の会場に行くように促されました。
技能試験の対策と当日の様子
技能試験については特に練習はせず、技能試験の解説YouTubeを何度も見て脳内でシミュレーションしました。
監理所によってコースが多少異なる場合もあるようですが、基本的な評価ポイントおよび採点表がダウンロードできるので、印刷して重要ポイント(左右確認や方向灯など)をメモしておきました。
筆記試験が終わってから技能試験場に行くと、すでに何人かが練習していました。
試験を受けるバイクは借りることもできますが、私が受験した日は全員が自前のバイクでした。私も夫のバイクを借りて、その列に加わりました。
だーげーほー
まず、実際の道路と違って試験場は道がとても狭く、かなり徐行して運転する必要があります。電動バイクに比べると、原付は重量があって加速が強いのでコントロールが難しいです。
私が一番苦手だったのは直角カーブ(直角轉彎)で、途中で足を地面についたり線を踏んだりすると、16点ずつ引かれます。合格ラインは100点満点中の70点以上なので、2回失敗するとその場で試験終了になります。
4〜5回ほど練習したのですが一度も成功せず、もしかしたらもっと手前で曲がるべきなのかな〜?などと考えていたらタイムアウト。そして、教官に名前を呼ばれた順から技能試験が始まりました。
この日一緒に受験した人たちは筆記試験は全員合格したのですが、なんと技能で4割近くの人が脱落しました。
私よりはるかに若くて運動神経が良さそうな人たちが次々と脱落していくのを見て変な汗が出ましたが、開き直って望んだところ、なんと意外にも減点なしの100点満点で合格できました。
この試験の終了後、200元を払ってバイク免許証が発行されました。一発合格なので、写真代も含めてトータルで600元弱と低コストなのも嬉しい。
そして一緒に受験していた人たちも免許証を受け取り、バイクで帰っていったのですが。
だーげーほー
無事免許が取れたのはよかったのですが、台湾の交通事故が非常に多い理由について、色々と考えさせられるイベントでもありました。。。