だーげーほーです。
台湾の結婚式は出口のところで新郎新婦が飴などのお菓子を手渡しする習慣があります。
先日出席したお式でもらった「金冠」というメーカーのお茶のキャンディと茶酥(クッキーと飴の中間のようなお菓子)が美味しかったので、ネットで検索して取り寄せてみました。
台湾の有機茶園で作っている文山包種茶を使って色々なお菓子を作っているそうで、その他にヌガーなども一緒に買いました。台湾土産にもおすすめなので購入方法も書いていきます。
作っているのは「金冠有機良心茶園」
文山包種茶は烏龍茶の一種ですが、発酵度が低く緑茶に近い味わいです。主に台湾北部で生産され、中でも新北市坪林區の生産量が最も多いと言われています。
その坪林地区にある金冠茶園は、茶葉の生産以外に茶糖・茶酥・茶葉牛軋糖などの新しい商品を開発しているとのことです。
サイトによって「金冠有機茶園」だったり「金冠良心茶園」と表記されていたりして正式名称はわからないのですが(台湾あるある)、facebookでは金冠有機良心茶園と表記されています。
茶園のサイト
http://hjkngfg.strikingly.com/
金冠有機良心茶園facebook
https://www.facebook.com/KCOTG/
購入できる場所
今回のお取り寄せですが、実は一筋縄では行きませんでした。
飴の個包装パッケージを頼りにGoogleで検索したのですが、会社名と同様に商品名の表記が統一されていない上に内容の説明が少なく、しかも売っているサイトが複数あるのです(台湾あるある)。
facebookが商品画像を定期的に掲載していて公式っぽかったので調べたところ、台北市松山區八德路四段621號にショップがあるようですが、行く時間がなかったので電話して送ってもらうことにしました。
私はfacebookの投稿を見て電話とLINEで問い合わせて注文しましたが、ややこしいことに前述の通販サイトと思しきところとまず価格がちょっと違います。後者はもしかしたら卸売なのかも?
投稿の中にはギフト用ボックスなどラインナップが色々ありましたが、LINEで問い合わせても内容がはっきりしなかったので、販売元サイトとは別の濃農本家という通販サイトを見ながら、写真をヒントに「この商品は多分これだろう」とパズルを解く感覚で注文してみました。
濃農本家では商品説明や写真・ページ構成もわかりやすかったのですが、送料と納期の問題で今回は購入しませんでした。
中国語ですがカード支払いができて、少量のシンプルなオリジナルパッケージに詰め替えて販売しているので、お土産用ならこちらで買うのもオススメです。
https://www.picnicfood.com.tw/
蝦皮などの販売サイトで売っている人もいましたが(転売?)、商品名の正式表記がバラバラで検索もしづらい上、よく似たパッケージの別の会社のものと思われる商品があるのでご注意ください。もしかしたらそっちのも美味しいかもしれませんが。
ちなみにfacebookに載っていた商品名と価格は以下の通り。これに郵便局の送料を足して銀行振込をすると送ってもらえます。
- 金冠包種茶茶糖 300g 一包180元
- 金冠包種茶香酥 300g 一包200元
- 金冠茶葉花生牛軋糖 300g 一包250元
- 金冠嚴選核桃糕 300g 一包300元
- 金冠茶葉夏威夷豆牛軋糖 300g 一包300元
- 金冠夏威夷豆牛軋糖 300g 一包300元
- 金冠蔓越莓牛軋糖 300g 一包 300元
- 金冠綜合茶糖牛軋糖 450g一包400元
※金冠茶葉夏威夷豆牛軋糖と金冠夏威夷豆牛軋糖は同じものかもしれません。
今回は「金冠包種茶茶糖」「金冠包種茶香酥」「金冠嚴選核桃糕」「金冠綜合茶糖牛軋糖」の4種類を購入しました。
現物についてもパッケージに書いてある原材料と個包装に書いてある原材料と実際の中身、サイトの表記が違ったりするなかなかのカオスぶりだったので、各情報を独自にまとめて、購入した全5種類の商品をご紹介します。
金冠包種茶酥
茶香酥、茶酥という呼び方もされています。
300g入りで29個入っていました。
原材料は麦芽糖・ピーナツバター・ピーナツ粉・金冠茶葉の粉末・サラダ油・塩。
茶葉は農薬および化学肥料を使っていないそうです。安心して食べられますね。
「酥」はサクサク感がある食べ物の意味ですが、薄い薄い層が何重にも重なったようなサクサクの食感で、飴のようなクッキーのようなお菓子です。
ピーナツの味が半分くらい、残りは抹茶に似たほろ苦さのあるお茶味。口の中でホロホロと崩れていきます。
軽くて口当たりが良いのでいくらでも食べられそうな危険な食べ物ですが、一個あたり62.4kcalだそうなのでご注意を。
金冠包種茶糖
300g入りで68個入っていました。大袋の写真、左側が破れています。。。
原材料は糖・麥芽糖・金冠茶葉の粉末・塩・サラダ油で、同じく茶葉は農薬および化学肥料不使用。
茶糖=茶糖果で、茶飴という意味です。味は日本の抹茶飴に似ていますが、抹茶ではなくきちんと包種茶の味がします。お茶の粉が入っているためか、硬いというよりはさっくりとした質感。
台湾茶の飴ってあまり見かけない気がするし、さらに包種茶を使ったものはレアなので台湾茶好きには見逃せません。口に入れればどこでも台湾気分になれます。甘すぎないので普段飴を食べない人にもおすすめ。
金冠嚴選核桃糕
濃農本家では紅茶核桃糕という名前になっていました。
原材料は麥芽・クルミ・ナツメペースト・砂糖・アーモンドスライス・オリーブオイル・デンプン・紅茶・塩・龍眼とのこと。
「糕」を訳すのが難しいのですが、紅茶とクルミと棗ペーストを練ったお菓子というところでしょうか。
ソフトキャンディのような食感で、中華圏でよく見かける「ナツメクルミ」の味がします。紅茶の風味はあまり感じられません。
日本ではあまり馴染みのないナツメと龍眼と棗がベースなので、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。健康志向の方におすすめ。
「金冠綜合茶糖牛軋糖」の中身
「綜合(ミックス)」の内容がわからないまま注文したのですが、茶糖と牛軋糖2種類が入っているのかと思ったら、茶酥と核桃糕も入っていて5種類全部のミックスでした。初めて買うならこちらの方が全部試せていいかもしれません。
金冠茶葉夏威夷豆牛軋糖
「金冠綜合茶糖牛軋糖」に入っていた金冠茶葉夏威夷豆牛軋糖です。濃農本家では夏威夷豆茶葉牛軋糖という名前になっていました。
原材料はマカダミアナッツ・茶粉・トレハロース・麥芽糖・粉ミルク・蛋白・バターなど(詳細不明)。
「牛軋糖」は台湾名産のミルクヌガー、「夏威夷豆」というのはマカダミアナッツのことです。粉末茶葉が入っているので抹茶ミルクのような味になっています。
こちらも茶酥に似て濃厚なお茶の風味が感じられます。マカダミアナッツを使ったヌガーといえば、台北のホテル・ロイヤル・ニッコー・タイペイのマカデミアナッツヌガーキャンディーを連想しますが、かの商品の抹茶味よりこちらの方が好みです。
金冠蔓越莓牛軋糖
「金冠綜合茶糖牛軋糖」に入っていた金冠蔓越莓牛軋糖です。
濃農本家では蔓越莓杏仁牛軋糖という名前になっていました。そう、「杏仁(アーモンド)」が抜けています。そして個包装の原材料欄にもアーモンドと書いていません。謎です。
原材料はドライクランベリー・アーモンド・トレハロース・麥芽糖・蛋白・バターなど(詳細不明)。
台湾では「蔓越莓(クランベリー)」の人気が高いです。こちらは粉末茶葉は入っていません。ミルクとクランベリーの甘酸っぱさがよくマッチしています。
ドライフルーツって意外と値段が高かったりしますが、こちらはクランベリーと大粒アーモンドがたっぷり入っててお得感があります。
どれも美味しかったので、機会があったらぜひお試しください。