だーげーほーです。
2023年4月のマレーシア子連れ旅行記の続きです。
3日目は、うちの子(6歳)がものすごく楽しみにしていた、KidZania Kuala Lumpur(キッザニア クアラルンプール)へ行きました。
我が家は台湾の僻地に住んでいるため、遊園地やテーマパークにはなかなか行く機会がありません。また、ここ数年のコロナ禍で日本へ帰ることもままならなかったので、日本でもあまり行ったことがありません。
日本のキッザニアも行ったことがないのに、言葉が通じないマレーシアで楽しめるのかな?とちょっと迷いましたが、子供に聞いたら行く気まんまんの返答。
そのため気合を入れて、普段の旅行の何倍も下調べと下準備して行った結果、初回にしてはかなり楽しめました。
ちょっと長いですが、私のように行く前に疑問や不安がある方に、この記事を読んでいただけると嬉しいです。
なお、掲載している内容は2023年4月現在のものです。最新の情報は、公式サイト(英語のみ)とSNSの公式サイトをご参照ください。
目次
対象年齢は?英語が話せなくても大丈夫?
キッザニア クアラルンプール(以下、キッザニアKL)は普通の遊園地とは異なり、子供が職業体験をして、お金を稼いだり使ったりする模擬体験をする場所です。
アクティビティーは4歳から14歳を対象に設計しているため、それより小さい年齢の子供だとあまり楽しめないかもしれません。ただし入場はできるので、きょうだいと一緒に参加している幼児もいました。
また館内で使われる言語は英語です。台湾の小一のうちの子の英語レベルは、学校で習った数字と、ほんの少しの単語だけ。
ですがマレーシアは他言語国家のため、英語がわからない子供にも根気よく、優しく接してくれます。うちの子はそれがとても嬉しかったそうです。
人前でしゃべったり接客するアクティビティーは、英語ができないからと言って避けていましたが、それでも十分な数をこなしていました。
保護者も中学で習うレベルの英語が話せればOKですが、不安があれば事前に公式サイトを翻訳機能を使うなどして一通り読んでおくことをおすすめします。
チケットの料金、お得な購入方法
キッザニアKLは入場人数の制限があり、またチケットはオンライン販売のみで、入場時に顔認証の設定が必要なため、チケットは事前に予約購入する必要があります。
チケットが買えるサイト
チケットは公式サイトとオンラインの旅行代理店で販売していますが、私のおすすめは公式サイト・KKday・Klookの3つです。
公式サイトは英語とマレーシアリンギット決済のみ、他の2つは日本語と日本円での決済に対応しています。
チケットの価格は利用日によって異なる
公式サイトでは、チケットの価格設定は
- Baby(0-1歳)無料
- Toddler(2-3歳)RM 36 – 48
- Child(4-17歳)RM 70 – 100
- Adult(18-60歳)RM 43 – 61
- Senior(61歳以上)無料
に分かれています。
公式サイト・KKday・Klookでそれぞれ購入方法と価格が異なりますが、基本的に公式サイトでは購入が早ければ早いほど割引率が高く、逆に直前に買う場合は後者の2サイトの方が安くなります。
私の場合、いつもKKdayを利用していて割引クーポンやポイントが使えたため、今回はKKday経由で大人2枚と子供1枚を購入しました。
顔認証の設定方法
どのサイトで購入しても、最終的にはTicket2Uというマレーシアのチケット販売サイトにアクセスして、利用者全員の顔認証の設定をする必要があります。
英語と簡体字中国語のみですが、設定はとても簡単です。
なお、顔が小さすぎたり大きすぎたりするとアラートが出て登録できないので、Completed!のメッセージが出て顔写真が表示されるまでやり直します。
キッザニアKLへのおすすめの行き方
キッザニアKLはクアラルンプールの郊外にあり、MRTだとMutiara Damansara (ムティアラ ダマンサラ)駅が最寄りです。
私たちはブキッビンタンのホテルから、行きはGrabのタクシー、帰りはMRTを利用しました。
朝はなるべく早く着くように入口まで直行、帰りは時間に余裕があるので公共交通機関で、という考えでしたが、結果大正解でした。
というのも、駅からの道順がわかりづらい上に、徒歩10分ほどで結構歩くのです。もし行きがMRTだったら、多分道に迷っていたと思います。
それとGrabタクシーは時間帯のせいなのか、高速料金の関係かわかりませんが、行きと帰りで料金が異なりました(朝は18RM、夜は倍額近く)。そして行きは20分で到着しましたが、夜は中心部は渋滞します。
MRTだとMutiara Damansara[KG08]からBukit Bintang[KG18A]まで直通で27分、料金は大人1人3.7RMとかなり安くて使いやすいです。MRT駅が近いホテルに泊まっている人や、駅からの道順を知っている場合は、朝もMRTで行ってもよいかもしれません。
だーげーほー
MRT駅との位置関係や、周囲のショッピングモール事情については、次の記事で触れているのであわせてご覧ください。
キッザニア クアラルンプール周辺のショッピングモール情報キッザニアKLの館内の様子
そんなわけでタクシーで入り口に乗りつけてもらい、館内に入りました。
10時開館なので、もしかしたら並ぶのかも?と思い9時50分に到着。
キッザニアKLはエアアジアがパートナー企業のひとつで、1階入り口のチケットカウンターがエアアジアの空港カウンター風になっています。
ここでチケットのオンライン購入と顔認証の登録が済んでいるか聞かれ、子供にはリストバンドと50KidZos(キッゾス:キッザニア内で使う紙幣)を渡されます。
うちの子は外ポケットがついているポシェットを持っていたので、お財布がわりにキッゾスを入れて使えて便利でした。
そしてエスカレーターで上のフロアまで進みます。
建物の外にはみ出すようにエアアジアの機体が設置されています。これは本物の機体なのかな?
エントランス前はあまり広いスペースではないのですが、開館待ちの親子でいっぱいでした。
10時になると入り口が開きます。入場は顔認証で行います。
大人は顔認証で出入り自由ですが、子供は一度退場すると再入場はできないそうです。
また子供だけでの退場もできないとのことでした。
オープニング直後と閉まる直前は、スタッフ総出で歌とダンスの出迎えとお見送りがあります。
初めて来た人には、キッゾスの使い方やアクテビティの表示ボードの見方などをスタッフが説明してくれます。
38RMのKidZanian citiZens PaZZport(キッザニア市民パスポート)を購入すると、もらえるキッゾスが増えたり、消費するところでは値引きがあったりするのですが、初回なので見送りました。
以下の人気アクティビティは、入場後に予約が必要です。
- Fire Station(消防署)
- Police Station(警察署)
- Avisena Emergency Room(救急救命士)
- AirAsia Aviation Academy(パイロット、客室乗務員)
- tealive Tea Cafe(ティードリンクショップ店員)
各アクティビティのスタッフに声をかけて、開始時間と名前(ニックネーム可)を告げて、手持ちのタブレットに登録してもらいます。開始時刻の5分前くらいに再度並んで、名前を伝えると参加できます。
これ以外のアクティビティは、空きがあればそのまま、なければ入り口で順番待ちをします。
ちなみにこの日はエアアジアのアクティビティはメンテナンスで閉鎖中でした。
他にも、公式サイトに載っていても、開いていないものがいくつかありました。
お目当てのひとつだったDisco Loungeも、バースデーパーティーで貸切とのことで入れませんでした。
キッザニアKLにはバースデーパーティープランがあり、この日は主役の子が館内でパレード的なことをやっていたのを見かけました。
当日のために準備しておくと良いもの
館内の飲食ではカードが使えますが、一部のアクティビティや自動販売機では現金しか使えなかったので、現金も用意しておきましょう。
また、館内は冷房が効いているので、薄手の上着もあった方がいいです。それと、Climbing Buildingというビルの壁を登るアトラクションは、前が開いているサンダルは不可なので、スニーカーが必要です。
なお、館内は2フロアに分かれていますが、館内ではパンフレットや地図は配布していません。
私は事前に公式サイトの館内マップを印刷しておき、子供にアクティビティの写真を見てもらって、事前に行きたいものにチェックをしておきました。
紙のマップがあると、子供だけでも単独行動ができるので便利です。
アクティビティの効率的なまわり方
予約が必要なアクティビティを最初にまわって予約を入れておくのが基本ですが、この日は開館直後はガラガラ状態だったので、子供がやりたいと言っていたものから周っていきました。
Hospital(病院)
病院のアクティビティは、CT Scan Doctor(CTスキャン医)/Nurse(看護師)/Endoscopy Doctor(内視鏡医)/Surgeon(外科医)の4つがあり、それぞれ所用時間やもらえるキッゾスが異なります。
入り口でどれを体験したいか聞かれるので、子供に「ナース」という単語を教えて、自分で話す練習をさせました。
ここから先は子供しか入れないので、行ってらっしゃ〜いと送り出します。
英語できないけど大丈夫かな〜と、建物の前でうろうろソワソワする私と夫。
ちなみに病院の下には救急救命士のアクティビティがあります。こちらは要予約。
救急車に乗れることもあり人気のアクティビティですが、うちの子は救命や外科系は怖いからいやだとのこと。
ナースのお仕事は赤ちゃんのお世話なので、いつもの人形遊びの延長でやっていたみたいです。
表に書いてある時間より早く終了して、親の心配をよそに「楽しかったよ〜」と笑顔で出てきました。
Dental Clinic(歯科医院)
医療系繋がり?で次は歯科医院へ。看板に「こども」と日本語が書いてあり、調べてみると日本のライオンの現地企業がパートナーでした。
横たわっている人が、遠目で見ると人形か人間かわからなくて、夫が驚いていました。
だーげーほー
歯科医院が終わった時点で10時半ちょっと前だったので、ドリンクショップと消防署の予約をして、その前にすぐに体験できそうなアクティビティをまわることにしました。
Supermarket(スーパーマーケット)
スーパーマーケットでは、Grocery Packer(食料品をピックアップする係)/Grocery Delivery(食料品配達) Agent/Food Delivery Agent(食品配達)の3つの仕事があります。
うちの子がやったのはGrocery Packer。絵の描かれたカードを見ながら指定の商品をカートに入れて、レジ係に渡せば業務終了です。
レジ係のスタッフが袋に詰めた商品を、配達係の子供が飲食店に配達に行きます。
配達は台湾でもおなじみのフードパンダです。台湾ではフードパンダとウーバーイーツが二大食料品デリバリーサービスで、うちの子も見ただけで仕事内容を理解していましたが、届ける方はコミュ力が必要と思ったのかやりたがりませんでした。
Tea Cafe(ティードリンクショップ)
予約の時間になったので、5分前に並んでドリンクショップへ。tealiveは東南アジアで一番大きなドリンクショップだそうです。台湾にはありませんが、マレーシアの街中で店舗を見かけました。
このアクティビティはキッゾスを支払って、自分でタピオカドリンクを作ることができます。
フルーツティーとミルクティーの2種類から選べ、本物のタピオカドリンクと同じ手順で作ります。
タピオカは我が家ではめったに飲ませないのですが、初めて自分で作って飲んだことが相当嬉しかったようです。ヘアキャップをかぶって調理するのも、家とは違って楽しかったみたいです。
この時点で1時間ちょっと過ぎていたので、タピオカドリンクを飲んで休憩しました。
Fire Station(消防署)
予約時間になったので、消防署へ向かいます。
制服に着替えて、仕事内容の説明ビデオを見ます。このあと、火災発生の連絡を受けると、消防車に乗って火災現場まで移動します。
消防車を降りて、燃えさかるホテルに向かって一斉放水。後ろでは、警察官役の子供たちが交通整理をしています。
消火活動が終わると、再び消防車に乗って消防署に戻ります。本人曰く、放水の器具がなかなか上に向かなくて大変だったけど楽しかったそうです。
Fashion Boutique(ファッションモデル)
上の方で書いた予約が必要なアクティビティ以外にも、開始時間が決まっているので予約が必要なものがあります。ファッションショーのモデルや、Magic Studioのマジシャン役などです。
Runaway Model(ファッションショーのモデル)は1日2回、13:30と16:30のみ体験できるので、もしやるなら予約する?と聞いてみたところ、あまり複雑だとわからないし恥ずかしいのでTrainee Model(モデルトレーニング)だけやりたいとのこと。
ショーの出演ではキッゾスがもらえるけど、練習だと逆にキッゾスを払うんだよ?と言っても「それでいい!」と言うので、トレーニングの方をやってみました。
トレーニングでは小物を持って、観客がいないステージでウォーキングの練習をするだけです。親から見ると物足りない気がするのですが、本人は非常に気に入ったようで、午後にまた一人で参加したそうです。
Burger Shop(A&Wバーガーショップ)
お昼ご飯の時間になったので、A&Wへ。
日本では沖縄にしかないA&Wが食べられるということで、ランチはここで食べるとあらかじめ決めていました。
だーげーほー
ショップカウンターの横に、バーガーショップのアクティビティがあり、子供は自分で作ることができます。
メニューはチーズバーガーまたはチキンコーニー(ホットドッグ)、ルートビア(薬草味のコーラ)、ワッフルサンデーの3つのセットで24.9RM。キッゾスではなく、マレーシアリンギットの現金支払いが必要です。
このキッチンは珍しく親も中に入れるため、近くで写真を撮ることができます。
チーズバーガーは思っていた以上に簡単に作れるので、小さい子でも失敗なし。
ルートビアを入れるプラスチックのマグは3種類の絵柄から選べ、持ち帰りが可能です。いい記念品になりました。
子供が作り終わったタイミングで、親はカウンターで普通に注文。こちらはクレジットカードが使えます。
私のルートビアにはこっそりアイスクリームをトッピング(美味しい!)。家族そろって同じものが食べられるのもいいですね。
食事が終わると、親はしばらくここで休憩。子供は「一人で行く!」と宣言して、マップを片手にいくつものアクティビティをまわっていました。
最終的に、上記以外にもAir Conditioning System、Construction Site、Hotel、Veterinary Clinic、Vitamin Research Instituteなどの数件のアクティビティを体験したようです。
アクティビティの混み具合
この日は土曜日なのでそれなりに混むかなと思っていたのですが、昼の前後にちょっと人が増えたくらいで、結局最後まで何十分も並ぶようなことはありませんでした。ラマダン期間中で人出が少ないせいもあったのかもしれません。
スクールホリデーや、平日でも学校のイベントで団体での入場があると混むようですが、運が良かったです。
キッゾスは帰る前に銀行へ預けよう
なんだかんだで、閉館10分前までアクティビティを楽しんだうちの子。
もらったり使ったりで、キッゾスは最終的に120まで増えました。
キッゾスはそのまま持って帰ることもできますが、キッザニア内の銀行に預けると世界中のキッザニアで引き出すことができるので、銀行のカウンターでキャッシュカードを作ってもらいました。
キッザニアKL内の飲食施設
アクティビティだけでなく、飲食施設もコロナの影響で開いていないお店が多かったです。以下は私が行った時点(2023年4月)の情報です。
食事系
ファストフードはハンバーガーチェーンのA&Wと、サンドイッチでおなじみのSUBWAYがありました。
SUBWAYはサンドイッチショップのアクティビティもありますが、当日開いていたかは確認していません。
日本発祥のやよい軒では、カレーや丼ものが食べられます。隣には寿司職人のアクティビティがあります。
余談ですが、食べ物つながりで言うと、Chocolate Factory(チョコレート工場)のアクティビティは本物の食べられるチョコではないため、うちの子は参加しませんでした。
軽食・カフェ
Magic Studio前のテーブル席近くに、COSTA COFFEEの自販機がありました。
tealiveアクティビティ以外に、カフェらしきものはここだけだったと思います。
子供たちに人気の綿菓子が買える場所は2か所あります。ひとつはFINAS Theatreの横にあるCANDY SHOP。
もう一つは上のフロアにあるCOTTON CANDYマシーン。わたあめの自動販売機は初めて見ました!
1個10RMで、上に書いたCANDY SHOPと価格は同じですが、こちらの方が断然子供たちに大人気でした。
注意したいのが、決済方法がe-WalletというQRコードか、1/5/10RM札のみということ。
私は20RM札しか持っていなかったため、売店に行って崩してもらいました。
タッチパネルでデザインを選ぶことができ、写真のような色付き+花の形のわたあめも作れて、あまりのかわいさに親子ともに大興奮!
マレーシアで自販機で10RMって正直高いなあと思ったのですが、写真映えするし子供も大喜びで、買って正解でした。
ペアレンツラウンジ(大人専用ラウンジ)
子供が遊びに行っている間、付き添いの保護者は上のフロアにあるParents Lounge(ペアレンツラウンジ)を利用できます。
ラウンジは上のフロアにあるので、下のフロアが少しだけ見わたせます。
中は広々としていて、大きなソファが沢山あるので、疲れたら昼寝もできます。
パソコンもあるので、暇つぶしにネットを見たり、ノートパソコンを持ち込んで仕事をすることも可能。
以前ここにあったカフェはなくなり、下のフロアのCOSTA COFEEの自販機を利用してね、という案内がありました。
一応子供は入室禁止ということになっているのですが、特に誰も管理していないので実際は中に入ってくる子供もいました。というか、子供との連絡方法がない場合は入ってこざるを得ないですよね。
我が家は子供が戻ってきた時のために、私と夫と交代で、ラウンジか下の階のベンチにいるようにしていました。
しかしこのラウンジ、椅子の座り心地はよいのですが、いかんせん冷房が効きすぎていて寒かったので、あまり長居はできませんでした。次行く時は上着をもう一枚とノートPCでも持っていこうかな。
写真の購入方法
大人が入場できないアクティビティ内でも、専属のカメラマンが子どもの写真を撮ってくれていて、後から公式サイト内でダウンロード購入することができます。
写真の購入も顔認証とチケットの購入と同じシステムで、クレジットカード決済を使います。
購入画面ではSoft copy (5.00MR) と、Printed copy with soft copy (35.00MR)が選べますが、プリントは海外に送れるかどうか、試していないためわかりません。
またチェックアウト画面でContactには電話番号を入れますが、海外の+を入れる番号は入力できなかったので、マレーシアで旅行中に使っていたSIMカードの電話番号を入れました。
多分適当な番号を入れても通りそうな気はしますが、ここでも電話番号を持っていてよかったなと思いました。
【KLIA2】マレーシア入国時のSIM購入と空港での両替事情クレジットカードで購入後、そのままダウンロードもできるし、購入後のEmailに記載されたURLからダウンロード画面に進むこともできます。
だーげーほー
次の記事では、大人の待機時間や食事に最適な、キッザニアKL周辺のショッピングモールについて書きます。