だーげーほーです。
台湾名物藍白拖をご存知でしょうか。
台湾ではマスキングテープのモチーフにもなったりするくらいに台湾文化を象徴する日用品のひとつです。
藍白拖のタイプ色々
藍=青、白=白、拖=拖鞋=サンダル、の意味で、藍白拖の正体はサンダルです。日本でいう便所サンダルに似た雰囲気ですが、台湾ではどこの家にもあって、バスルームで使ったり室内履きにしたり、そのまま外で履いている人も沢山いる定番中のど定番の履き物です。コンビニでもスーパーでも割とどこでも手に入ります。
上の写真はうちにあったサンダルです。
素材やタイプがいくつかある中で、これが一番基本のデザインになります。ゴム底で外履きとして耐用性がある分、重くて価格も高めです。
こちらの赤と白のタイプは見た目は同じですが、底がEVA素材で軽いです。私の室内履きにしています。
新品ではないため綺麗でなくて申し訳ありませんが、裏底の写真です。どのタイプにも靴裏に「台湾製造」の文字が入っていてバッチリMADE IN TAIWANアピールをしています。
いくつか買って試してみましたが、このムアツ式布団のような凹凸のあるマッサージタイプ(按摩)が一番気に入っています。これもEVA底です。
室内履きとして、普通に履いていても足裏に軽い刺激があって気持ちいいのですが、バスルームで濡れた足で履いていても表面の水はけがよくてすぐ乾くのが長所です。
これは子供サイズの室内履き(室內網拖)、EVA底。以前大人用の同じタイプのものを履いていましたが、この手のつっかけ部分が網タイプのものは壊れやすいです。
子供用は7号から0.5号刻みで売っているようで、数字が大きいほどサイズが小さくなります。1歳児にはまだ大きいのですが、大人用のサンダルを履きたがるので、子供用のかわいい室内履きではなくあえて大人と同じデザインのものを買ってみました。大人用のと並べているとミニチュアみたいでかわいいです。
藍白拖は台湾のいなたい文化の象徴
この子供用室内サンダルは古くからやっているようなはきもの屋で購入しましたが、ついていたシールを元に検索してみたら、百雄牌というメーカーのサイトにたどり着きました。
「藍白拖の歴史」というページ(中国語)がなかなか面白く、メーカーが自らそれ書いちゃう?ということまで書いてあるので、中国語の分かる方はご覧ください。
曰く、藍白拖は台湾のいなたい(ちょっと野暮ったい、田舎臭い、大衆的な)文化を表す言葉「台客」の象徴の一つとして欠かせないものだそうです。
百雄牌は藍白拖の全国シェア1位、世界的認証企業のSGS検査通過、可塑剤不使用が売りだそうです。
会社紹介ページの中に「新聞報導」としてTVで放送された時の動画が貼られているのですが、中国生産の安物とはここが違うぞ!というアピールをしています。
台湾の生活習慣と藍白拖
台湾でも日本と同じようなスリッパは売っていますが、留学中の宿舎に用意されていたのも藍白拖だったし、初めて台湾人とルームシェアした時にみんながはいていたのも藍白拖(室內網拖)でした。
ルームシェアの時はみんなシャワーを浴びたあと、濡れた足を拭かずにそのまま歩いて、というか、室内履きのサンダルのままシャワールームに入ったりもして床がしょっちゅう濡れていて、カルチャーショックを受けました。
日本では使うのが当たり前の足拭きマットですが、台湾では床が濡れるデメリットよりも、洗濯の手間を惜しんで使わない人が一定数いるのではないかと推察します。日本より高温多湿なのですが、床がフローリングやじゅうたん、畳ではなくタイル張りというのが関係していそうです。
日本の家は土間があったりマンションでも玄関の三和土と室内部分は境目がありますが、台湾の家はありません。そのためか、日本に比べて室外と室内の境界の意識が弱いような気がします。今まで見てきた家は、室内はこの手のサンダルを履く>裸足>土足の順で、スリッパを履く家は見たことがなかったです。
公共施設で靴を脱ぐ場所では日式のスリッパだったような……と思い返してみたのですが、そういえば台湾で靴を脱ぐ公共施設はほぼ日本統治時代の建物だったのでした。あとは児童向け施設ですが、こちらはスリッパではなく靴下着用で入るように言われます。
台湾の床材や気候は日本とだいぶ違うので色々違う点がありますが、こういう細かいことは旅行ではわからなくて、現地スタイルで生活してみて初めてわかりますね。