私が実際に泊まったホテルについての感想と旅行記を書いています。
【2017年6月宿泊・夫婦+0歳11ヶ月+妻の両親】
台中の「ルミ デザインホテル (駐宅旅店/光之旅店)」です。
今回泊まった部屋の価格は2180元(デラックス ダブルルーム)と1880元(スーペリア ツインルーム)でした。
※2024年現在、ホテル名が「チェック イン タイジョン リーミング」に変更されています。
この記事は親子孫3世代5日間の台湾国内旅行(日月潭〜台南〜台中)の旅行記(11/12回)です。

前回の記事はこちら。台南・玉井から台中までレンタカーで移動して、逢甲夜市でステーキを食べました。

子連れおすすめポイント
私が「子供と一緒に泊まるホテル」で重視している点を◎◯△で評価しています。
- MRT駅なし(台中はMRTはありません)
- バス停徒歩3分 ◎
- コンビニ徒歩3分 ◎
- スーパーマーケット徒歩5分 ◎
「デラックス ダブルルーム(26平米)」に宿泊しました。
- 大きめダブルベッド・ベビーベッドなし・一部日式フロア ◯
- ソファなし △
- バスタブあり・浴室内シャワーあり・ベビーバスあり ◎
- 窓あり・眺望あり ◎
- 防音なし ◯
- 電気ケトルあり ◎
- ランドリー設備あり ◯
コメント
アクセス
住所:台中市西屯區福星西路39號
今回は車で移動しました。無料の駐車場がありますが、雨が降っていたため、ホテル側のご好意で敷地内に停めさせていただけました。
バスの場合は徒歩3分の「西屯派出所」になると思います。台中の駅および中心市街地からは離れています。
無料のレンタサイクルがあります。
周辺施設
徒歩15分のところに逢甲夜市あり。徒歩3分のところにセブンイレブン、徒歩5分のところに小北百貨 逢甲店と全聯福利中心があるので必要なものは一通り買うことができそうです。
設備
公共エリア
今回泊まったルミ デザインホテルは光之旅店という別名もあるらしく(ホテルの正式名称がよくわからないのは台湾あるある)ルミ=LUMIで光の意味です。
その名の通り、ホテルの外観からフロントエリアなど、LED光を用いたインテリアが多用されていました。
エントランスの天井から吊り下げられているオブジェのようなおしゃれなバブル型照明。LEDで色が変化します。
フロントエリアは黒で統一された内装に、アクセントとなる赤いソファー、LED照明とまるでクラブかおしゃれなヘアサロンのようでした。
入り口左手にはカフェエリアがあり、ここが朝食会場なのかもしれませんが私たちは朝食なしプランだったので確認していません。
バタバタしていたので写真は少なめです。
客室
デラックス ダブルルームは、キングサイズのマットレス直置きベッドの手前が床兼ベンチソファになっていて、ホテルに事前に問い合わせたところ日式ではないという説明でしたが、ベッド周りのみ日式に近い、小上がりのような縁側のようなちょっと変わった構造です。
入ってすぐに大きなオープンシェルフがあり、荷物を置くのに便利です。
写真右端と同じような床スペースが奥に続いていており、クッションがたくさんあったので、子供が落ちても大丈夫なように敷き詰めておきました。
部屋は決して広くないのですが、必要なものがコンパクトにまとまっていて、ベッドは広くて寝心地が良くて快適でした。床部分は大型スーツケースを広げて荷物を整理するのに全く問題ない程度のスペースがあります。こういう機能的なデザインの部屋は好みです。
大きなテレビがあるのですが、なぜかベッドの正面に設置されておらず、ソファに座ると顔の横の位置になってしまうのはおかしな配置でした。
入り口すぐの右手にクローゼットや冷蔵庫、電気ケトルなどが配置されています。真ん中下に見えるのはスツールです。見た通り、デスクスペースはかなり小さめ。
窓が大きめで目の前に高い建物がなかったのはよかったです。
バスエリア
入って左手にオープンな洗面エリアがあり、左手にトイレ、右手に浴槽とシャワーが別々になった浴室があります。日本人としてはこういう洗い場と浴槽が隣り合ったタイプの浴室が落ち着きますが、台湾でこの価格帯ではなかなか見つかりません。
チューブ式のアメニティがおしゃれ。石鹸は台湾ではあまり見ない資生堂のもので、泡立ちがよく顔にも使えるタイプのものでした。
バスルームは変わった形で、鰻の寝床のような浴室の奥に浴槽が縦に設置されていますが、いざ漬かってみると意外に違和感なく、見た目より使いやすかったです。最終日で少しゆっくりしたかったので、持参した入浴剤でバブルバスにしてみました。
私は使いませんでしたが、レインシャワーもついており、シャワーエリアも見た目のスタイリッシュさの割に使い勝手がよかったです。
ベビーバスも用意していただけました。前日に泊まった台南の宿と同じくIKEAのセットでした。
バスルームはベッドの真後ろに配置されており、浴槽とベッドがガラス一枚で隔てられているのが面白いです。もちろんブラインドで隠すことができます。一人で泊まったらガラス越しにテレビを見ながら入浴することもできますね。
バストイレ別で、トイレは最新式の蓋が自動で閉まるシャワートイレでした。
台湾製のシャワートイレは初めて見ました。
スーペリア ツインルーム
両親が泊まったのはスーペリア ツインルームで、33平米と私たちの部屋より少し広いようです。ミニテーブルもありました。
友達同士で泊まることを想定しているのか、珍しい縦配置のシングルベッド2台。頭が離れているのでいびきが聞こえにくくてよいかも。
こちらの部屋はバスタブなしでした。
食事
食事は朝食のみついているようですが、チェックイン時に私の予約した内容には朝食がついていなかったことが発覚。朝早かったので結局なしでもよかったのですが、てっきりついているものだと思ったのでショックでした。完全に確認ミスです。
夕食
徒歩5分以内に夕食を食べられるお店が見当たらなかったので、車で5分ほどの逢甲夜市まで出て、牛排(ステーキ)を食べました。
その時のエピソードは前回の記事に書きましたので、よかったらご覧ください。

感想
こちらはデザイン重視のビジネスホテルという位置付けになると思いますが、ホテルの感想以外に、台中のホテル事情についても少し触れたいと思います。
台中のホテル相場について
台中ってホテルの価格が微妙に高いんです。
台北のような首都でもなく、土地代が台北ほど高いわけでもなく、観光地というわけでもない一地方都市で特に高くなる理由が見当たらないのですが、中価格帯の部屋でも台北の同レベルのホテルより1〜2割ほど高いなと感じます。
夫曰く台中は893が多いからじゃないかと。
この記事を書いている今たまたまTVニュースで報道されていたのですが、台中のホテルは最近建設ラッシュの上に中国からの団体客が減ったことで供給過多となっており、これから10〜15%程度価格を下げないと宿泊率を維持できなくなるとか。
正直、私としては他の地域と比べると台中のホテル相場は元々が高かったので、今より10〜15%以上下がるくらいがそもそもの適正価格じゃないかと思っています。
このホテルも地理的には郊外にあたり、観光客にとって決して交通の便が良いとは言えない場所なので、台中相場なので仕方ないですがもう少し安くてもいいんじゃないかなと思いました。
新しくて内装にこだわっているエコノミーホテルという点で、台北 モーニング ホテルに雰囲気が近かったです。なので一泊1600〜1800元くらいが妥当じゃないかな〜と思います。

ホテルの立地について
日本人が台中に宿泊するときは大抵公共の交通機関を使うので、台鐵台中駅近くか市内中心部あたりのホテルが多いと思います。
今回は翌朝の台湾新幹線に朝早く乗るため、高鐵台中駅(に近いレンタカー屋)へ台74線を使った車でのアクセスが良いところを選びました。台南から台中へ来るときも国道1号を使ったので、インターからも近いのは楽でした。
本当は高鐵台中駅付近にホテルがあればよかったのですが、ないんですよね。
高鐵台中駅からの距離だけを地図上で見ると他にもよさそうなホテルがいくつかあったのですが、Googleマップで移動時間を見ると台74線を使うか否かで結構時間に差がありました。
台中は渋滞が多いため、地理と交通事情を熟知していないと車移動が難しい場所です。レンタカーではなく朝早くタクシーで高鐵台中駅に向かう場合にも、この立地は意外に便利です。
市内観光をするのであれば國立自然科學博物館から国立台湾美術館市内の間のエリア(草悟道)や、台中駅前の超有名スイーツショップの宮原眼科は欠かせないのですが、これらのある中心部〜台鐵台中駅は渋滞していることが多いので、今回の旅行では避けました。
このホテルを観光目的で利用する日本人ってあまりいないと思うのですが、お勧めするとすれば私たちと同じように車移動で市内中心部を避けたいとか、高速道路を使いたい人向けでしょうか。逢甲夜市だけが目的であればもう少し近いホテルがあると思います。
あとは最近台中郊外の観光スポットとして人気の彩虹眷村も車で12分程度、台湾のウユニ塩湖とも言われる高美湿地も車で30分程度なので、旅程に組み合わせてみてもいいかもしれません。
車以外でこのホテルに泊まる場合の交通手段は、鉄道はアクセスが悪いので、別の都市と高速バスで朝馬轉運站(バスターミナル)を拠点とした移動と組み合わせたり、バスやタクシー、レンタルバイクやレンタサイクルを利用するのが良さそうです。
だーげーほー

総評
今回は無料の駐車場があって日式っぽいベッドのある部屋という条件でホテルを探しました。私たちが宿泊した「デラックス ダブルルーム」は乳児連れに最適というわけではありませんでしたが、今まで泊まったビジネスホテルよりはいいかなという感じでした。
一泊かつスケジュールが詰まっていたこともあり、せっかくのデザインホテルも堪能するほどの余裕はありませんでした。部屋は配置など微妙な点もありましたが、設備はまだ新しく綺麗で、蛇口など細々としたところにもホテルのオリジナルロゴマークが入っていてかなり内装こだわっているのが印象的で、広くはありませんがバストイレは快適でした。
4人で泊まれるパーティールームというのもあり、もうちょっと子供が大きくなったり、子供が増えたらなかなか楽しそうだなと思いました。
バス停が近いとはいえ交通の便が良いとは言えない場所なので、利用用途がかなり限定されるホテルかもしれませんが、お手頃価格なデザインホテルです。
旅行記の続き(12/12回)はこちら
